「〜するべきだ」
「〜であるべきだ」という
「べき論思考」。
これが過ぎると、
人間関係のトラブルを招き、
また自分自身のメンタルも
やられてしまいます。
(今日の「棒人間」 「べき論思考」はトラブルの元??)
<毎日更新831日目>
弁護士の仕事というものは、
他人のトラブルや争いごとが
飯の種です。
長年弁護士をしていますと、
やはりトラブルを起こしやすい人
の特徴というものが
わかってきます。
その1つに、
「べき論思考」の人は、
人間関係のトラブルを
起こしやすい、
と言えます。
この「べき論思考」というのは、
チャットGPT先生に尋ねてみると、
「べき論思考」とは、特定の状況や事柄に対して「~するべきだ」「~であるべきだ」という考えや期待を強く持つことを指します。このような思考は、自分や他人、あるいは物事に対する期待や価値観を絶対的なものと捉える傾向があります。
べき論思考の特徴や問題点を以下に示します。
- 制約として作用する:自分にとって「これが正しい」という固定観念を持ってしまうと、異なる選択肢や視点を見落とすことがあります。
- ストレスの原因となる:自分や他人が「べき」に合わない行動を取ると、過度なストレスや不満を感じることがあります。
- 人間関係に悪影響:他人に「~するべきだ」と強く押し付けることで、関係がこじれることがある。
- 現実とのギャップ:物事は常に「べき」通りには進まない。現実と「べき」のギャップに失望やフラストレーションを感じることが多くなります。
要するに、
物事に対して、
「〜するべきだ」
「〜であるべきだ」との
考え方を強く持つことです。
さらにこの、
「べき論思考」の具体例を
またチャットGPT先生に
尋ねてみると、
「べき論思考」の具体例を以下に挙げます。
- 仕事・職場関連:
- 「上司ならば常に部下の意見を尊重するべきだ」
- 「フルタイムで働いているならば休日には仕事のことを考えてはいけない」
- 家庭・子育て関連:
- 「母親ならば子どものために仕事を辞めるべきだ」
- 「親である以上、子供の学業の成績には常に関心を持つべきだ」
- 友人・人間関係:
- 「友達の秘密は他人に絶対に話してはいけない」
- 「相手が謝ってきたら、すぐに許すべきだ」
- 自己関連:
- 「失敗は許されない。常に完璧であるべきだ」
- 「大人ならば泣いてはいけない」
- 社会・文化的な価値観:
- 「若者は尊敬すべき年長者の意見を受け入れるべきだ」
- 「男性は家庭を養う役割があり、女性は家事をするべきだ」
とまあ、
いろいろ出てきます。
こういう思考が強い人
というのは、
必ずその考え方を
他人に押し付ける
傾向があります。
こういう人というのは、
「自分が上であり、正しい」
「相手は自分より下であり、
間違っている」
という前提に立ち、
「私が望むように、
私が考える通りに、
相手は〇〇すべきである」
という考え方が根っこに
あります。
こうした「べき論思考」の人は、
常に他人の欠点や不備に
目が行きがちになりますので、
ついつい他人に対して
批判的になりがちです。
それゆえ、
こういう人が会社で
上司になると、
部下に対するパワハラを
行ったり、
親になれば子どもに対する
毒親になったりする
危険性が高いわけです。
「べき論思考」が強すぎると、
相手との関係でも妥協する
ことをしませんので、
人間関係のトラブルに発展し、
最悪は「裁判沙汰」に
至ってしまうというわけです。
「べき論思考」は、
他人との人間関係が
悪くなるだけでは
ありません。
少なくない精神科医が、
「べき論思考」の人はメンタル疾患に
なりやすいとか、
うつ病が治りにくいと
言っています。
考えてみれば、
「べき」というのは、
常に「何かが不足している」
「十分ではない」
「間違っている」と、
現状に対する不満感を
表す言葉です。
そうすると、
これは他人に対して批判的に
なるだけではなく、
自分の不十分さに対する
批判にもつながります。
「べき論思考」の人は、
うまく行っているときは
良いですが、
うまく行かなくなると、
「俺はダメな人間だ」
という方向に行きがちです。
そうすると、
それがひどくなれば、
自分自身の精神がやられ、
メンタル疾患に陥ってしまう
というわけです。
「べき論思考」の人は、
物事を0か100かで
考えがちです。
「完璧主義」と言い換えても
良いかも知れませんが、
100点取れなければ、0点と一緒!
という、
かなり極端な思考に
陥りがちです。
そうではなくて、
0点と100点の間には、
30点もあれば50点、
60点もあり、
80点もあるわけです。
逆に、
メンタル疾患に
なりにくい人は、
良い意味での柔軟さや
精神のしなやかさを
持っていると言います。
100点は取れなかったけれど、
80点ならかなり良い、
場合いよっては60点でも
いいじゃないか、
そんな風に柔軟に
考えることができます。
ときには、
自分の中の「べき論思考」を疑い、
もっと柔軟に考える癖を
つける必要がありそうですね。
ところで、
私のように、
毎日ブログを書いている
人の中には、
やはりブログは例外なく
毎日書く「べき」と
考えている人は
少なくありません。
それは良いと
思うのですが、
やはり自分の中の
「べき論思考」に
縛られていないか、
検証が必要です。
時々見かけるのですが、
毎日ブログを書くぞと
意気込んで続けていて、
しかし、
ある日突然ブログの更新が
途絶えてしまいます。
そうすると、
その先まったくブログの更新が
途絶えてしまう人がいます。
半年とか、
1年とかがんばって
毎日ブログを書いていたのに、
ある日突然更新が途絶えて、
もう半年も更新がない、
そんなブログを
見かけることがあります。
これはまさしく、
「べき論思考」に
囚われているのでは
ないかと思います。
つまり、
0か100か思考
ですね。
ブログは毎日書くべき、
しかし、
毎日更新が途絶えたら、
もうブログなんか書く
意味はない、
と極端になって
しまいがちです。
他方で、
ブログを「ほぼ毎日」
書いている人がいます。
私は、
実は本当にメンタルが
強いのはこういう人
ではないかと、
思っています。
正直なことを言えば、
私のように例外なく
「毎日」ブログを書いている
人間からすれば、
「ほぼ毎日」なんてゆるい
と思ってしまいます。
しかし、
これも一種の
「べき論思考」
なんですね。
たまに毎日の更新が
途切れても、
またその翌日から
しれ〜っと更新する。
この柔軟さや
精神的なタフさって、
実は大事なのでは
ないかと思います。
ブログを読む人の
立場になってみると、
たとえ毎日書いていたとしても、
途中で途切れてもう
長期間更新がなくなって
しまったブログというのは、
なんか寂しい気がします。
がんばって毎日
書いていたのに、
何かあったのかな?
飽きてしまったのかな?
あるいは、
仕事に関係する
ブログだった場合、
もうこの仕事やサービスを
やめてしまったのかな?
と思ってしまいます。
下手をすると、
この人に仕事を頼んでも、
何かあると途中で
投げられてしまうのではないか、
そんな邪推も
呼んでしまいます。
しかし、
たまに更新が
途切れる日があっても、
「ほぼ毎日更新」
というペースで、
ある意味コンスタントに
続けているブログであれば、
少なくとも読む人
にとっては一種の
「安定感」は感じます。
たまに更新が
途切れる日がある、
完璧な毎日更新ではない、
ということは、
読み手にとっては
それほど重要な問題
ではないでしょう。
誤解のないように
言っておきますが、
私もブログは、
できるならば
毎日きちんと
更新した方が良いと
思っています。
しかし、
万が一何かの事情で
毎日更新が途切れて
しまっても、
そこですべてを
投げ出してしまうのは、
とてももったいない
ことだと思います。
極端な「べき論思考」や、
0か100かといった
考え方にとらわれず、
もっと柔軟にしなやかに
物事を考えられるように
なりたいものですね。
それでは、
また。
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Profile
中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。