「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

【かっぱ寿司】営業秘密の不正取得で逮捕されることが

LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

会社の営業秘密を不正に他社に

漏らされると、会社が受ける

ダメージは計り知れないものが

あります。

 

 

大切なことは、常日頃からこうした

営業秘密の不正取得を予防する対策

をきちんと講じておくことです。

 

 

<毎日更新517日目>

 

 

かっぱ寿司の社長が逮捕??

先日、回転寿司チェーンで有名な「かっぱ寿司」

社長が逮捕されたとのニュースがありました。

 

 

具体的には、この社長らが競合他社の営業秘密を

不正に取得したなどの不正競争防止法違反で、

社長や幹部ら合計3人が逮捕され、

法人としての会社も書類送検される方針

だそうです。

 

 

驚くことに、このかっぱ寿司の社長は、

約2年ほど前に競合他社の「はま寿司」の

取締役を務めていたそうです。

 

 

そして、この社長が「はま寿司」から

「かっぱ寿司」に移る際に、

「はま寿司」の営業秘密を不正に取得

した疑いが持たれています。

 

 

なんかすごいですね。

 

 

A社の取締役だった人が、

そこをやめて競合他社の

B社に移る際に、

A社の営業秘密を持ち出し、

その人がB社の社長になってしまう。

 

 

もはや仁義なき戦いといった

様相を呈しています。

 

 

不正競争防止法という法律で、

会社の「営業秘密」を不正に取得

した場合には、民事上の損害賠償請求

差し止め請求ができることと

されています。

 

 

さらに、

刑事上も営業秘密侵害罪ということで、

10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金

という厳しい罰則も定められています。

 

 

今回、

「かっぱ寿司」の社長は、「はま寿司」から

告訴されていたとのことです。

 

 

営業秘密の不正取得を防ぐには?

 

一般に営業秘密というのは、

顧客情報だったり、企業の商品開発の

ノウハウだったり、あらゆるものが

考えられます。

 

 

中小零細企業においても、

こうした営業秘密が他社に漏らされて

しまうと、大きなダメージを受けて、

会社の経営そのものを脅かされる

おそれもあります。

 

 

そこで、いかにこうした営業秘密の

不正取得を防ぐための対策を講じて

おくか、ということが重要になって

きます。

 

 

多くのケースでは、営業秘密をまったく

外部の人間が取得することは稀であり、

会社の従業員や役員などが会社の

内部情報を持ち出すことなどで

発生します。

 

 

そこで、やはり内部者による

営業秘密の不正取得を防ぐ手立て

が必要になってきます。

 

 

具体的には、まず就業規則で、

社員の秘密保持、資料返還の義務などを

定めた営業秘密管理規程を整備する

必要があります。

 

 

また、個々の社員が入社する際にも、

秘密保持の誓約書を書かせるという

方法もあります。

 

 

さらに、不正競争防止法で保護

されるためには、その秘密が

 

 「秘密として管理されている生産方法・販売方法その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であって、公然と公然と知られていないもの」(不正競争防止法第2条6項)

である必要があります。

 

 

具体的には、それが社内で

「秘密であることがわかるように管理されていること」

が必要です。

 

 

そのためには、

例えば紙媒体のものであれば、「マル秘」など

秘密であることを表示したり、それを施錠可能な場所に

保管することなどが必要となります。

 

 

また、電子媒体の場合には、電子データ等の閲覧

に要するパスワードの設定等が必要と

なるでしょう。

 

 

ただ、中小零細企業の場合は、

良くも悪くも「人」による影響

少なくありません。

 

 

ですから、会社としても、

例えば優れた技術者の待遇を上げるなど、

社員との信頼関係をしっかりと構築する

工夫が欠かせないと思います。

 

 

私の弁護士としての使命は、

中小零細企業のトラブルを

「裁判しないで解決」すること。

 

 

「裁判沙汰」を避けるためにも、

社員との信頼関係の構築も含めて、

営業秘密の不正取得を防ぐ対策

をきちんと考えておくことは

重要です。

 

 

まとめ

そこで、

今日のポイントは、

 

 常日頃の営業秘密不正取得防止の対策が重要!

ということです。

 

 

多くの人が利用する

回転寿司。

 

 

その裏にはこんな

ドロドロした仁義なき戦い

が繰り広げられていたとは、

なかなか世知辛い世の中

ですね〜(^ ^)

 

 

 

 

最新動画

今回は、不動産賃貸管理業で、貸している部屋の借主が行方不明になってしまった場合に、大家さんが持っている合鍵を使って勝手に部屋に入って、荷物を処分したらどうなるか? こんなテーマでお話しています。

 

 

 

 

活動ダイジェスト

昨日は午前中は自宅で仕事、午後はオフでした。

 

 

 

 

 

 

LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

お問い合わせ

住所 150-0031
東京都渋谷区桜丘町4番23号渋谷桜丘ビル8階
マップを見る
受付時間 【平日】9:30〜18:00
【土曜日】9:30〜12:00
渋谷共同法律事務所のHP

           

裁判しないで解決する
ノーリスクプロモーター

                               
名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

カテゴリー