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渋谷の弁護士吉田悌一郎

お金と道徳は対立しない?渋沢栄一に学ぶ「バランス感覚」

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「お金を稼ぐこと」と「道徳を守ること」は

対立するのか?

 

 

そんな価値観に真正面から異議を唱えたのが

あの1万円札で有名な渋沢栄一

 

 

著書「論語と算盤」に込められた渋沢の

「バランス感覚」に迫ってみました。

 

 

 

(今日の「棒人間」 バランスとれる??)

 

<毎日更新1831日目>

お金を稼ぐことはイヤしい??

日本人が今でも持っている根本的な

価値観・感覚の1つに

 

 

「お金はイヤしいもの」という

ものがあると感じます。

 

 

たとえば

「お金の話をするのは品がない」とか

 

 

「清貧こそ美徳」

「お金を追い求めるのは浅ましい」

などなど。

 

 

これにはいろいろな

理由があると言われていますが

 

 

その1つに

江戸時代の儒教の影響が

あると言われています。

 

 

当時の儒教の考え方では

利益(お金)を追うことと

 

 

道義や仁義を守ること(道徳)とは

対立するものと考えられていました。

 

 

こうした考え方の影響もあり

江戸時代の士農工商

 

 

すなわちお金を扱う商人を最も低い

身分に置くということがなされていました。

 

 

こうした背景が

 

 

日本人に「お金を稼ぐ

追う姿は品格が低い」という価値観を

深く刻み込んだと言われています。

 

 

さらに

当時の支配階級であった

武士の世界の価値観として

 

 

「清貧」が美徳とされた

という事情もあります。

 

 

これは

お金に執着することは武士の恥。

 

 

質素・倹約・無欲こそ

人格の高さのあらわれ

 

 

といった価値観が社会に

広がっていきました。

 

 

しかし

こうした価値観に真っ向から挑んだのが

1万円札で有名なあの渋沢栄一でした。

 

 

 

 

 

「経済」と「道徳」の分断こそが弱さ?

 

渋沢は

まさにこの経済と道徳の分断こそが

日本の弱さであると主張し

 

 

経済と道徳は本来一体である

と主張しました。

 

 

このことが

渋沢の有名な著書である

「論語と算盤」に書かれています。

 

 

渋沢は

明治維新直後の日本において

「実業」とは

 

 

多くの人にモノが行きわたる

ようにするなりわいである。

 

 

そして

「モノの豊かさ」とは

 

 

大きな「欲望」を抱いて経済活動を

行なってやろうというくらいの

気概がなければ

 

 

進展していかないという

自身の考えを明らかにしています。

 

 

渋沢は

上記の江戸時代の儒教的な価値観に対して

 お金を稼ぐことと、道徳的であることは矛盾しない

 お金を取り扱うことがなぜイヤしいのだ。お金をイヤしんでいては、国家は立ち行かない

と主張します。

 

 

渋沢は

まさにこの自説を経済界で実践し

 

 

第一国立銀行(現在のみずほ銀行)をはじめ

東京証券取引所

王子製紙や東京ガス

 

 

帝国ホテルなど

現代でも続く企業を多数創設し

 

 

「日本資本主義の父」と言われる

人物になりました。

 

 

しかし

他方で、渋沢は、「お金」に執着しすぎる

ことの危うさも十分に理解していました。

 

 

ひたすらに金儲けに走り

その富を独占するような

生き方には否定的でした。

 

 

そうではなく

経済活動によって大勢の人が

利益を受けると同時に

 

 

国全体を豊かにしたいという

考え方を強く持っていました。

 

 

そのため

ある意味「資本主義」の負の

側面もよく理解していて

 

 

「実業」や「資本主義」には

暴走に歯止めをかける枠組みが

必要だと考えていたのです。

 

 

渋沢は

「お金」を手術で使われる

「メス」にたとえて

よい医者が大手術で使い、患者の一命を救った「メス」も、狂人に持たせてしまえば、人を傷つける道具になる。これと同じで、われわれはお金を大切にして、よい事柄に使っていくことを忘れてはならない。

と言っています。

 

 

道具である「お金」をどう使うかは

まさにその人の「人格」がものをいうのであり

 

 

その人の「道徳」によるところが

大きいということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

渋沢栄一の優れた「バランス感覚」

 

私個人としては

やはりこの渋沢栄一の優れた

「バランス感覚」が大好きです。

 

 

実業界に身を投じ

日本を代表する大企業の設立に関わり

経済的な大成功を納めます。

 

 

しかし

これについて渋沢は

いかに自分が苦労して築いた富だ、といったところで、その富が自分一人のものだと思うのは、大きな間違いなのだ。要するに、人はただ一人では何もできない存在だ。国家社会の助けがあって、初めて自分でも利益が上げられ、安全に生きていくことができる。

 

だからこそ、この恩恵に恩返しをするという意味で、貧しい人を救うための事業に乗り出すのは、むしろ当然の義務であろう。できる限り社会のために手助けをしていかなければならないのだ。

と述べています。

 

 

実は

渋沢は

この言葉を実践し

 

 

産業界だけではなく

公益事業にも大きな

足跡を残しました。

 

 

具体的には

渋沢は1872年に

 

 

当時の貧しい人々を救うために

「東京市養育院」という

社会慈善団体の設立に関わります。

 

 

この施設については

当時はまだ社会福祉の

考え方が乏しい時代であり

 

 

「怠け者を養ってやる必要などない」

といった強い反対があったそうです。

 

 

しかし

渋沢はこの反対を押し切って

設立にこぎつけ

 

 

この施設の院長に就任以来

亡くなる92歳まで56年間も

その職を務めたそうです。

 

 

さらに

渋沢の晩年には

 

 

その全財産の大半を社会事業に

投じたとも言われています。

 

 

 稼いだ富は独占するものではなく、社会に還元するもの

という渋沢の思想をよく

表すエピソードですね。

 

 

 

 

さてさて

そんな渋沢栄一ですが

 

 

私生活では「お妾」さんも多く

女性関係で物議を醸していたことも

これまた有名です。

 

 

渋沢の妻の兼子は

こんな渋沢を評して

 父さまは儒教といううまいものをおえらびだよ。ヤソ教なら大変だよ。

という皮肉を言っていたそうです。

 

 

「ヤソ教」というのはキリスト教のことで

「一夫一婦制」に厳格ですからね。

 

 

「道徳」をやかましく述べていた

渋沢にもこんな私生活があった。

 

 

良い悪いは別として

これもまた渋沢らしい

「バランス感覚」なのかも知れませんね。

 

 

それでは

また。

 

 

 

 

 

 

 

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午後はオンライン会議、顧問先のお客様との打ち合わせなどが続き、夕方にオンラインセミナーの講師として登壇。
株式会社MXエンジニアリング様主催で、工務店の方々を対象に「ナフサショックで値上げをスムーズに受け入れて貰う方法」というテーマで1時間ほどお話しさせていただきました。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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