弁護士に法律相談をすると
通常は1時間で1万1000円ほどの
相談料がかかります。
この金額を「高い」と感じる方も
少なくないでしょう。
その一方で
最近増えている「無料相談」には
実は意外な落とし穴もあります。

(今日の「棒人間」 無料の落とし穴??)
<毎日更新1769日目>
弁護士に限らず
専門家に相談したいという場合
「相談料」がかかるのが一般的です。
弁護士の相談料は
1時間あたり1万1000円(税込)
というのが最も多いパターンです。
この金額は
約20年以上前に廃止された日弁連の
旧報酬基準に定められていた金額です。
考えてみると
私が弁護士になった約20年前から
この金額が変わっていない
というのも驚きです。
そこで
最近では
1時間あたりの相談料をもっと高く
している事務所もあります。
それはさておき
一般の
たとえば初めて弁護士に法律相談を
したいという方にとって
弁護士の相談料はどのように
写っているのでしょうか?
弁護士に1時間の法律相談をして
1万1000円やそれ以上の
「相談料」を支払う。
実は
弁護士に法律相談をしたいという場合
その方に何か解決すべき
「負の事情」を抱えていることがほとんど。
何か欲しいものを買うのとは違い
「負の事情」を相談するために
「相談料」を支払うというのは
一般的に言って嬉しい支出では
ないはずです。
かくして
金額をいくらに設定したところで
弁護士の「相談料」は高い
と感じる人が多いだろうな
とは思います。
最近では
多くの弁護士の事務所で
いわゆる「無料法律相談」をいうサービスを
打ち出しているところが少なくありません。
実は
うちの事務所も少し前まで
やっていました。
「無料」ということになれば
弁護士に対する法律相談の
ハードルがグッと下がります。
弁護士にとって法律相談は
ときに大きな案件を受注する
きっかけにもなり得ます。
ですから
集客のために
いわばフロント商品として
「無料法律相談」のメニューを
用意するわけです。
確かに
この「無料法律相談」をやると
お問合せは増えます。
ただ
結論的には「無料法律相談」はあまり
お互いのためにならないことが多い。
誤解を恐れずに言えば
世の中「無料」を喜ぶ人には
実にいろいろな人がいます。
いきなり事務所に電話をかけてきて
こちらの都合はお構いなしで
「どうしても今日中に会って欲しい」
という人。
法律相談の日程を約束しても
無断でキャンセルして音信不通になる人。
とりあえず困っているわけではなにのに
情報だけが欲しい人。
もちろん
ちゃんとした方もたくさんいますが
どうしても「無料法律相談」には
こうした方々が混じってきます。
弁護士としても
正直に言えば、「無料法律相談」は
時間や労力だけ取られる
その結果本当に困っている人に
時間を避け無くなる
そんな弊害があるように思います。
そんなこんなで
うちの事務所ではいろいろ議論した上
「無料法律相談」のメニューは
廃止することにしました。
ただし
私としては
自分の知人やその知人の方の
ご紹介の場合は
初回の法律相談は「無料」と
させていただくことが多いです。
自分の知人であれば
その方の人となりも
わかっています。
また
その知人のご紹介であれば
少なくとも無断キャンセルとか
無茶な要求をされるといった
ようなリスクは少なくなります。
むしろ
知人や知人のご紹介の場合は
本当に困っている本気度の高い
ご相談が多い傾向にあります。
また
そうしたケースの方が
信頼関係を作りやすい
という面も否定できません。
「無料相談」というのは
弁護士にとっても相談者にとっても
便利な仕組みですが
使い方を間違えるとお互いに
とって良い結果になりません。
私は「誰でも無料」よりも
信頼関係を前提にした相談の方が
結果的に良い解決につながる
のではないかと思っています。
何かと「敷居が高い」
と言われがちな弁護士。
もちろん
「敷居」を下げることは重要ですが
下げすぎてもうまく行かない
ことがある。
その辺のさじ加減は
難しいものですね。
それでは
また。
◾️裁判しないで解決するノーリスクプロモーター・弁護士 吉田悌一郎のプロフィール
◾️あなたの会社のトラブルを予防します〜あんしん法務ガード(顧問契約)
◼️「裁判沙汰」を予防する、契約書作成・リーガルチェックサービス
◾️YouTube(渋谷の弁護士・吉田悌一郎の中小企業ビジネス法務チャンネル)
最新動画
今回は、「ChatGPTの「嘘」で弁護士が制裁!?存在しない裁判例を信じた末路」というテーマでお話ししています。
| 住所 | 150-0031 東京都渋谷区桜丘町4番23号渋谷桜丘ビル8階 マップを見る |
|---|---|
| 受付時間 | 【平日】9:30〜18:00 【土曜日】9:30〜12:00 |

Profile
中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。