「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

売掛金未回収トラブルを予防するには?

債権回収

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会社を経営していると

不可避的に売掛金の未払いトラブルに

巻き込まれることがあります。

 

 

ただ

未払いトラブルを予防するために

事前にできることはやっておきたいものです。

 

 

<毎日更新1120日目>

「払えない」は強い??

昨日のブログでは

 

 

結局「払えないのは強い」とか

「財産がないのは強い」

というお話をしました。

 

「払えないのは強い」は本当か?

 

取引先が売掛金を支払ってくれないとき

裁判を起こして勝訴の判決をとります。

 

 

しかし

いくら裁判所の勝訴の判決を得ても

相手方にめぼしい資産がないと

 

 

結局回収できず

判決は「絵に描いた餅」

になってしまいます。

 

 

そんなことから

「払えない方が強い」という印象を

持たれることが少なくありません。

 

 

実際には

不払いトラブルを起こして

 

 

あちこちに迷惑をかけて

信用をなくした会社が「強い」

というのはちょっと違うのですが。

 

 

とは言え

やはり中小零細企業にとって

 

 

売掛金を回収できない事態

が生じるということは

非常に大きな痛手になります。

 

 

できれば

そんな事態を未然に防ぎたいものです。

 

 

そこで

今日は

 

 

そもそも売掛金未払いトラブルを

予防する方策についてお話しします。

新規の取引先は注意??

取引先の売掛金の未回収トラブルは

新規の取引先との間で

生じることが少なくありません。

 

 

新規の取引先を安易に信用してしまい

売掛金未回収の憂き目に遭ってしまう

という話は結構よくあります。

 

 

新規の会社と取引を始めるにあたり

まずやっておいた方が良いのは

その会社の登記事項を調査することです。

 

 

会社の登記情報は、

公示されていて誰でも

調べることができます。

 

 

昔は商業登記簿謄本とか

言われていたものですが

 

 

今では会社の登記情報は手数料を

払えばインターネットで簡単に

調べることができます。

 

商業・法人登記情報請求・登記情報提供サービス

 

 

会社の登記情報には

 

 

会社の本店所在地や代表取締役の

氏名・住所など、様々な情報が

載っています。

 

 

会社の設立年月日や資本金の額も

記載されているので

 

 

社歴や会社のおおよその規模も

わかるでしょう。

 

 

世の中には、「株式会社」と名乗りながら

実はきちんと登記されていないダミーの

会社もあります。

 

 

会社の登記情報を取り寄せれば

 

 

そうしたダミー会社も見抜くことが

できます(ダミー会社は登記が

ありませんのでわかります)

 

 

そして

もし可能であれば

 

 

実際にその会社に行ってみた方が

良い場合もあります。

 

 

実際にその会社に行ってみると

実はバーチャルオフィスだったとか

 

 

聞いていたような規模とは違ったとか

現場ならではのリアルな

情報が手に入ります。

 

 

また

よく言われることですが

新規と取引をする場合

 

 

最初からあまり大きい金額は

避けた方が良いでしょう。

 

 

まずは少額の取引から始めて、

お互いに信頼関係を積み重ねる

というのが王道かと思われます。

 

 

 

 

 

リスクヘッジのためのあれこれ

それ以外でも

未払いトラブルを予防するためには

 

 

やはり面倒でも契約書は

きちんと作っておくことです。

 

 

代金不払いトラブルのよくある

原因の1つとして

 

 

代金額や支払期限があいまいに

なっていてはっきりしない、

ということがあります。

 

 

支払いが苦しくなった会社は

よくそうしたあいまいな契約内容を

盾にとって支払いを拒否したり

 

 

遅らせたりということが

あったりします。

 

 

きちんと契約書を作ることで

そうした余計なトラブルを

予防することにつながります。

 

 

それから

危険な取引の1つとして

 

 

代金全額を後払いにしている

ケースがあります。

 

 

これは

こちらが商品やサービスを

提供した後になって

 

 

代金全額が払われないという

リスクが大きくなります。

 

 

やはり

リスクを避けるためには

 

 

代金の一部を着手金や前受金の形で、

前払いでもらっておくことは重要です。

 

 

それから

相手の支払い能力に不安があるケース。

 

 

あくまで相手方に協力を求めることができれば

の話ですが

 

 

相手方に決算書(貸借対照表・損益計算書)

等の資料の提出を求めるという

方法があります。

 

 

もし相手方の決算書が入手できれば

 

 

相手方の資産状況(貸借対照表)

会社の業績(損益計算書)等が

わかりますので

 

 

不払いトラブルを予防するかなりの

リスクヘッジにはなります。

 

 

もちろん

これらの方法は

 

 

その時々の状況に応じてできること

できないこといろいろあります。

 

 

しかし

少なくとも

 

 

新規と取引をする際に

相手方の登記情報を調べること

 

 

そしてきちんと契約書を作ることは

比較的簡単にできるはずです。

 

 

未払い問題は

時に会社の経営にも

大きく影響してしまいます。

 

 

未払いトラブルで悔しい

思いをすることがないよう

事前にできることはやっておきたいですね。

 

 

それでは

また。

 

 

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最新動画 

今回は、「【建物賃貸借】普通借家から定期借家への切り替え、例外的にできない場合」というテーマでお話ししています。

 

 

 

活動ダイジェスト

昨日は、宮崎県高千穂で、私が所属するビジネスブログアスリート協会(BBA)のサミットという一大イベントでした。その様子はまた後日このブログでお伝えしますね。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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