事業承継は、どのタイミングで後継者に引き継ぐか、ということも重要です。
会社が最高の状態で事業承継を進めることができるかどうか。
それは、リーダーの勇気ある決断にかかっています。
(息子に何をバトンタッチできるか?@多摩川)
<毎日更新611日目>
毎年、お正月の楽しみといえば、朝からダラダラお酒を飲みながら、箱根駅伝を観戦すること。
今年は嬉しいことに、私の母校である駒澤大学が総合優勝することができました。
母校の後輩たちの活躍には、とても勇気をもらえますね。
もともと伝統ある箱根駅伝で、駒澤大学は平成になってから強くなってきた新興勢力です。
駒大が強くなった一番の立役者は、なんといっても大八木弘明監督。
(優勝後に選手たちから胴上げされる大八木監督)
昨日、この大八木監督が、今年の3月をもって駒大の監督を退任するとの電撃発表がありました。
退任の理由は、
とのことです。
元駒大生としては、単純に残念だなぁ〜と思ってしまいます。
ですが、考えてみると、箱根駅伝で総合優勝して、さらに三大駅伝で優勝するという三冠を達成したこのタイミングで、自ら引退し、後継者に道を譲るというのは、メチャクチャかっこいいですね!
事業を後継者に引き継ぐタイミングというのはとても難しくて、なかなか最も最高の状態で後継者に引き継ぐことができない、そんな経営者の方も少なくありません。
今、70歳を超える中小企業経営者が約245万人となり、そのうちの約半数の127万人が後継者未定だとのデータがあります。
これは日本企業全体の約3割にあたり、この状況を放置すると廃業等によって今後10年間で約650万人の雇用と約22兆円のGDPが失われる可能性があると指摘されています。
要するに、日本の会社は社長が高齢化しており、事業承継を進めることが大きな課題となっています。
事業承継が進まない1つの原因として、創業社長などがいつまでも「社長」の座にい続けて、後継者に引き継ぎをしない、という問題があります。
創業社長というのは、自分の力で会社を立ち上げ、今まで引っ張ってきた、という自負があります。
それだけに、自分のやり方に絶対的な自信を持っていて、人のいうことに耳を傾けない、という方もおられます。
いわば、
と言って、会社の実権を握って離さない。
しかし、若い頃どれだけ能力が高かった人でも、残念ながら歳をとると確実に衰えてきます。
気づいた時には会社の経営が傾いてしまい、慌てて事業承継を進める。
しかし、会社が悪くなった状態で引き継がれても、後継者は苦労します。
後継者が見つかればまだ良いですが、そんな経営が悪化した会社を誰も継ぎたがらない、というケースも少なくありません。
ですから、やはり会社の経営が良い状態の時に、事業承継を着々と進めていく、これが一番なのです。
自分の思いれのある会社を、一番良い状態の時に手放す、というのは寂しさもあるでしょう。
しかし、事業承継を円滑に進めて、会社をこれからも末永く存続させていくためには、
これが必要なんですね。
大八木監督を見習って、最高の状態の時にこそ、会社を後継者に引き継いでおきたいものですね。
というわけで、
今日のポイントは
ということです。
大八木監督引退後の駒大陸上部は、藤田敦史ヘッドコーチが後継の監督に就任するそうです。
藤田さんは、ちょうど駒大が強くなり始めた1990年代後半に箱根駅伝に連続出場し、活躍された方です。
来年は箱根駅伝の100回大会。
母校の後輩たちが来年はどんな活躍を見せてくれるか、楽しみですね!
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今回は、毎日ブロガーには盆も正月もない!? 毎日ブログを書くメリットというテーマでお話ししています。
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。