法律を扱う弁護士の仕事に
欠かせない「六法」
デジタル全盛の今の時代、
当然この「六法」も
デジタル化されています。
ところが、
弁護士の過半数が、
いまだに「紙」の六法を
愛用しているという
衝撃的な事実が
判明しました。
(今日の「棒人間」 やっぱり六法は「紙」でなきゃ??)
<毎日更新759日目>
「六法」というのは、
日本の法律を体系的に
まとめた法律書で、
弁護士も仕事をする上では、
必要不可欠なものです。
法律でどう書いてあるか、
条文にあたって調べたい、
そんなとき、
「六法」を調べます。
私が学生の頃は、
法学部の学生というのは、
みなこの「六法」という書籍を
カバンに入れて持ち歩いて
いました。
六法には、
様々な法令を収録している
「六法全書」と言われるものと、
もっとコンパクトな内容に
なっているポケット六法とか、
コンパクト六法などと
呼ばれているものがあります。
六法全書となると、
かなりのボリュームです。
ポケット六法とか、
コンパクト六法は、
もっとサイズが小さいですが、
それでも結構な重さと
ボリュームがあります。
近年は、
テクノロジーの進化によって、
この六法もデジタル化
されています。
昔みたいにいちいち紙の六法を
手元に置かなくても良い、
というのは大変に便利です。
衝撃的な事実が
判明しました。
弁護士ドットコムというところが、
今年の4月に弁護士500人に
アンケートをとりました。
その中で、
弁護士の仕事に欠かせない
「六法」について、
紙媒体と電子媒体のどちらを
使うことが多いかを
尋ねた結果がコチラ⬇️
なんと、
合計56.4%の弁護士が、
いまだに「紙」の六法を
使っているというのです。
つまり、
弁護士業界では、
「紙派」が多数派だそうで、
検索すればなんでも
出てくる時代であっても、
明確に「紙」と言い切る人が
多かったのだそうです。
私は、
もうここ何年も、
「紙」の六法など
お目にかかっておりません。
てっきり、
他の弁護士も当たり前に
デジタルの六法を使っている
と思っていたのですが、
この結果はあまりに衝撃的です。
なぜ日本の弁護士の多数派が、
デジタルではなく、
紙の六法を使っているのか、
今流行りのチャットGPTに
尋ねてみたところ、
次のような回答が出てきました。
答えは一概には言えませんが、一部の理由は以下のとおりです:
- 慣習と便利さ:多くの弁護士は法学を学んだ時から紙の六法を使用してきました。そのため、紙の六法を手放すことは、彼らにとってある種の挑戦とも言えます。また、紙の六法は電子版にはない一部の便利さも提供します。例えば、ページを自由にめくって見ることで、全体像を把握することができます。
- 確実性:電子デバイスはバッテリーやネットワーク接続など、多くの要素に依存しています。これに対し、紙の六法はどんな状況でも確実に情報を提供します。
- 記憶力の向上:紙の本を読むことは、電子デバイスを使用するよりも記憶に残りやすいという研究結果があります。重要な法律情報を効率的に記憶するためには、紙の六法が有利かもしれません。
確かに、
私も含めて昔の学生は、
紙の六法で勉強していました。
デジタルなんてない
時代でしたからね。
私も、
司法試験の勉強のときは、
紙の六法を辞書のように
引くに引きまくって、
新品の六法が半年でボロボロに
なってしまったことも
ありました。
紙の六法の方が、
記憶に定着しやすい
というのは、
確かにあるかも知れません。
なので、
初学者の方が勉強するには、
もしかしたら紙の六法の方が良い、
という側面もあるかも知れません。
しかし、
私に言わせれば、
仕事で使うなら、
デジタル六法一択でしょう。
だいたい、
紙の六法をいちいち引く、
という作業が非効率ですし、
検索した方が断然早いです。
しかも、
あんな重いものを持ち歩く
なんてことも、
やりたくありません。
結局、
多くの弁護士が紙の六法を
使っているのは、
学生時代や司法試験受験時代からの
習慣をなかなか変えようと
しないからなのではないか、
と思います。
という上記のチャットGPTの答えは、
ある意味この問題の本質を
あらわしているのかも知れません。
なんでもそうですが、
今までの習慣を変えて、
新しいものを取り入れる
というのは、
ある種の違和感や苦痛を
伴います。
年齢を重ねれば、
よりそういった傾向が
出てきます。
しかし、
だからといって、
今の時代に昔からの
習慣にこだわって、
変化を拒否する生き方は
いかがなものかと思います。
六法に限らず、
本は紙でなきゃ、
という人はいまだに
少なからずおられます。
しかし、
電子書籍も慣れれば
十分に読みやすく、
記憶にも残ります。
使い慣れれば、
紙に比べて非常に
効率的なのです。
六法だって、
まったく同じです。
どうしても紙でなければならない、
という理由は、
ほとんどないと思います。
変化を受け入れて、
新しいテクノロジーは使った方が、
メリットは大きいと思います。
私も50歳で、
いいオジサンですが、
自戒を込めて、
変化を受け入れて人生を
楽しむ姿勢を忘れないように
したいと思います。
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今回は、うつ病になった社員に、「会社を休みたくありません」と言われた時に、会社としてどのように対処したら良いか、そんなテーマでお話しています。
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。