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渋谷の弁護士吉田悌一郎

【百年の孤独】焼酎づくりから学んだビジネスのヒント

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あの有名芋焼酎「百年の孤独」

のメーカーである

株式会社黒木本店の社長

のお話を伺う機会が

ありました。

 

 

芋焼酎好きの私としても、

実に貴重な勉強の

機会になりました。

 

 

(今日の「棒人間」 芋焼酎をしみじみ飲む)

 

<毎日更新991日目>

大好きな芋焼酎メーカーの社長さんのお話し

約20年前、

司法修習生の時代に、

九州の佐賀県に1年間

住んでいました。

 

 

そこで覚えたのが、

「芋焼酎」

 

 

ちょうど、

焼酎ブームのちょっと

前くらいの頃だったと

思います。

 

 

あの独特の芋焼酎の香りが

なんともクセになり、

それ以来愛飲しています。

 

 

先日、

そんな芋焼酎メーカーの

社長さんのお話を聞く

機会がありました。

 

 

それは、

あの朝の6時半から

集まって朝活をするという、

倫理法人会という

変態的団体。

 

 

その倫理法人会の

モーニングセミナーで、

「百年の孤独」など数々の

芋焼酎のヒット商品を出した、

株式会社黒木本店の

黒木敏之社長の講話が

ありました。

 

株式会社黒木本店

 

 

芋焼酎ファンの私としては、

これは聞かない

わけにはいかないと、

早朝からモーニングセミナーを

聞きに出かけていきました。

 

 

 

 

大ヒット商品の売上高比率を、あえて下げる

株式会社黒木本店は、

なんと明治18年創業

という超老舗企業で、

芋焼酎一筋のメーカーです。

 

 

芋焼酎というのは、

今でこそ全国的な

ブランドになっていますが、

かつては九州のローカル飲料で、

全国的に名前が

知られていたのは、

せいぜい「白波」

くらいでしょう。

 

 

ところが、

その「白波」にしても、

昔は匂いがキツく、

臭くて飲めた

ものではなかった、

と聞いたことがあります。

 

 

言ってみれば、

九州のコアなオジサンたちが

好む焼酎だったようです。

 

 

そんな芋焼酎が、

焼酎ブームに乗り、

全国的に大人気ブランド

になった背景には、

芋焼酎の「ライト化」

があったと言います。

 

 

すなわち、

あの芋焼酎のキツい

香りをマイルドにして、

飲みやすくするための

改良が行われました。

 

 

その甲斐あってか、

芋焼酎が全国の人に

愛飲されるブランドに

成長したのです。

 

 

ところが、

物事が改良されて、

幅広い層に支持

されていく過程では、

必ず守旧派との対立が

生じるものです。

 

 

昔ながらのキツい芋焼酎を

好むオジサンたちからは、

「ライト化」された芋焼酎は、

 

あんなもん、焼酎じゃない!むかっ (怒り)

と、散々攻撃された

そうです。

 

 

しかし、

時代の流れの中で、

改良に否定的だったメーカーは

徐々に先細りになり、

そうした会社は下請けに

回って行ったと言います。

 

 

そんな中、

黒木本店は、

芋焼酎一筋という軸を

守りながらも、

時代の流れに合わせて

焼酎を改良していきます。

 

 

そして生まれたのが、

あの有名な「百年の孤独」

という大ヒット芋焼酎です。

 

 

ところが、

黒木本店のすごい

ところはここからです。

 

 

「百年の孤独」が当たり、

大ヒットして、

一時は会社の売上の90%を

占めるまでになりました。

 

 

そのとき、

黒木社長は危機感を感じます。

 

 

ヒットやブームは、

必ず終わりが来ます。

 

 

もし「百年の孤独」

のヒットが終わり、

今ほど売れなくなってしまうと、

売上の90%を占めているだけに、

会社の経営難に直面します。

 

 

そこで、黒木社長は、

まだ「百年の孤独」が

ヒットし続けているときに、

次の焼酎の商品開発を

行います。

 

 

そして、

「百年の孤独」という

大ヒット商品の売上高に

占める比率を、

あえて下げることを意識した、

と言います。

 

 

黒木本店はその後、

「㐂六(きろく)」や「中々」

などのヒット商品を

次々と生み出します。

 

 

その結果として、

「百年の孤独」は今も

売れているにもかかわらず、

黒木本店の売上高に

占める比率は、

10%未満にまで

下がったそうです。

 

 

 

 

 

焼酎づくりから学んだビジネスのヒント

黒木社長のお話から、

いろいろと学ばせて

いただきました。

 

 

1つは、

伝統を守りながらも、

保守的にならず、

チャレンジして時代の変化に

柔軟に対応することの

重要性です。

 

 

昔のハードな焼酎に

こだわり続けていたら、

全国的な焼酎ブームの

流れに乗り遅れてしまい、

ヒット商品が生まれることも

なかったでしょう。

 

 

黒木社長のお話の中で、

「伝統は、革新の連続だ」と

言われていたのが印象的でした。

 

 

つまり、

伝統を守るとは、

決して保守的になって

変化を拒むとか、

新しいことへのチャレンジを

拒否することではない、

ということです。

 

 

どんな時代になっても

生き残るためには、

自分の会社の理念や軸を

守りながらも、

時代の流れに合わせて

柔軟に変化し続ける

ことが必要です。

 

 

そうした革新を続けることで、

企業が長年存続し、

「伝統」を守ることができる、

ということですね。

 

 

もう1つは、

勝っておごらず、

勝って兜の緒を締める、

という姿勢です。

 

 

普通、

その会社で大ヒット商品が出れば、

どうしても浮かれたり、

おごりが出たりするものです。

 

 

大ヒットしている、

つまり大勝利の渦中にいるときに、

次に備えるという発想には、

なかなかなりにくいでしょう。

 

 

しかし、

黒木社長は、

「百年の孤独」が大ヒット

しているその最中に、

もう次の商品開発のことを

考えていたわけです。

 

 

その結果、

1つの商品の大ヒットや

ブームが終わっても、

会社は安泰になったわけです。

 

 

勝っても浮き足立たず、

おごらず、冷静に

次を見据える。

 

 

経営者として実に

見習わなければならない姿勢だと

感じました。

 

 

そんなわけで、

黒木社長のお話から、

いろいろなビジネスの

ヒントをいただくことが

できました。

 

 

モーニングセミナーに

行って良かった、

やはり「早起きは三文の徳」

ですね。

 

 

そういえば、

最近芋焼酎を飲んで

いなかったので、

今夜あたり久しぶりに

飲んでみようかしら。

 

 

それでは、

また。

 

 

 

 

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今回は、契約書の見直しは必要か??取引先が個人から法人化した場合、というテーマでお話ししています。

 

 

 

 

 

活動ダイジェスト

昨日は、午前中は東武線の特急に乗って、栃木の足利市の裁判所へ。
午後は事務所に戻って、お客様との打ち合わせなど。
夜は、家族で地元の居酒屋へ行きました。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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