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渋谷の弁護士吉田悌一郎

【厨房の哲学者】「天職」を見つける方法

最近読んだ本

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どんな仕事をするか

選択肢がいっぱいある現代の社会。

 

 

しかし

その中で自分の「天職」を見つけるのは

そう簡単ではありません。

 

(今日の「棒人間」 料理人に憧れる)

 

<毎日更新1098日目>

 

生まれ変わって

今とは違う仕事をするとしたら

どんな仕事をしたいですか?

 

 

私の場合は

「料理人」にすごく憧れがあります。

 

 

昔若い頃

厨房で皿洗いのバイトを3年ほど

やっていたことがあります。

 

 

その厨房で見た

和食や中華の料理人の

人たちの見事な手さばき。

 

 

段取りよく出来上がる

見た目も美しい料理。

 

 

あのときの厨房の料理人の

人たちはすごく格好よかったですね。

 

 

私自身

それほどグルメでもありません。

 

 

料理はしますが

あまり大したものは作れません。

 

 

しかし

私の中には

昔のアルバイトでの原体験から

 

 

「料理人」の世界に強烈な

憧れがあるのです。

 

ただ

「料理人」の世界は

そんなに甘いものではありません。

 

 

先日

この本を読みました。

 

厨房の哲学者

 

作者は

中国料理シェフの脇屋友詞さん。

 

 

脇屋さんは

若い頃に東京・赤坂の「山王飯店」

などで修行を積み

 

 

リーセントパークホテル総料理長

「トゥーランドット游仙境」の

代表取締役兼総料理長などを歴任。

 

 

NHKの「きょうの料理」や

フジテレビの「料理の鉄人」など

数多くのテレビ番組にも出演されています。

 

 

この本は

そんな脇屋さんの中国料理人

としての50年の半生をつづった本。

 

 

おもしろくて夢中で読みました。

 

 

脇屋さんが中国料理の世界に入ったのは

なんと中学を卒業した

ばかりの15歳のとき。

 

 

それも

脇屋さんの父親から

中学を卒業したら赤坂の山王飯店で働け

と命じられたそうです。

 

 

父親の言うことは絶対で

何の説明もなく

本人に拒否権はなかったそうです。

 

 

中学の同級生で

就職するのは脇屋さん1人だったそうで

 

 

高校に進学するクラスメートが

羨ましくてたまらなかったそうです。

 

 

山王飯店で働き出した

脇屋さんの修行時代は

すさまじいものでした。

 

 

厨房の中で

油のシミで真っ黒になった白衣を着て

 

 

朝から晩までひたすら大量の

中華鍋洗いをする毎日。

 

 

将来の希望も持てず

 

 

大量の中華鍋は

「僕の未来にかかった黒雲だった」

と言っています。

 

 

同時期に入ってきた料理人の卵たちは

途中でほとんどが辞めて

しまったそうです。

 

 

しかし

歯を食いしばって

厨房に止まります。

 

 

修行の日々を積み重ねて行く中で

 

 

次第に中国料理の驚くほど豊穣で

神秘的なほど奥行きのある世界を

知ることになります。

 

 

いつのまにか

中国料理という異国の料理に夢中になり

料理人としての地位を確立していきます。

 

黒雲みたいに見えた中華鍋こそ、僕の人生を切り拓く鍵だった。
何かに根気よく取り組む力、逆境に立ち向かう闘争心、あるいはユニークな発想や野心、そういう僕の中に潜んでいた能力とか、もしあったとするなら僕の才能を引き出してくれたのが中国料理だった。

 

 

脇屋さんは

中国料理の料理人になるという道を

自ら選択したわけではありません。

 

 

父親に命じられて

最初はイヤイヤ進んだ道。

 

 

自分の人生を勝手に決めて

しまった父親に対して

 

 

心の中には疑問と不平が

渦巻いていたそうです。

 

 

しかし

それでもなんとか辞めずに続けていたら

中国料理が自分の「天職」となり

 

 

気づいたら50年という歳月が

流れていたと言います。

 

 

脇屋さんは言います。

夢がなくても、心配することはない。
何かにがむしゃらに打ち込む間に、見えてくる夢というものは確かにある。
実はそういう夢の方が多いのではないか。
いや、そういう夢こそがほんとうの夢ではないのか。

 

 

「天職」というものを

考えさせられますね。

 

 

今の時代は

誰もが憲法で「職業選択の自由」

というものを保証されています。

 

 

誰もが

多くの「選択肢」の中から

自分の職業を選ぶことができる。

 

 

しかし

自分の仕事が「天職」だと言い切れる

人がどれだけいるでしょうか?

 

 

かつて私もそうでしたが

 

 

なかなか自分の「天職」に巡り会えず

「自分探し」を続けている人も

少なくありません。

 

 

選択肢がある

自由に選べるからといって

 

 

「天職」が見つかるという

ものではないのですね。

 

 

むしろ

ごく限られた選択肢しかなくても

 

 

自分に与えられた目の前の仕事に

一生懸命に立ち向かって行く中で

自分の「天職」と出会うことがある。

 

 

実は

私の若い頃にも

少し重なる部分があります。

 

 

大学の法学部に入ったものの

法律の勉強にはまったく興味が持てず

逃げてばかりでした。

 

 

学部選びに完全に失敗したと思って

暗澹たる気分になっていたものです。

 

 

かと言って

他にやりたいことがあるわけでもない。

 

 

現実から目を背けるように

遊んでばかりいました。

 

 

そのうち

進級も危ぶまれる成績だったので

 

 

強制的に法律を勉強せざるを得ない

ところに追い込まれました。

 

 

最初はイヤイヤやっていた法律の勉強

 

 

しかし

やっているうちに徐々に

おもしろくなってきたのです。

 

 

少しおもしろくなってくると

もっと極めてみたいと思うようになり

 

 

その後いろいろありましたが

今のような仕事をする

きっかけにつながっています。

 

 

今どきの時代

父親に一方的に自分の職業を

決められるなんて理不尽の極みでしょう。

 

 

しかし

そうした自分の運命から逃げずに

 

 

目の前のことにがむしゃらに取り組んで

「天職」を見つけた脇屋さんの人生。

 

 

「天職」とはいったい何なのか

大いに考えさせられる一冊でした。

 

 

ちなみに

この脇屋さん

 

 

調べてみるとYouTubeも

やられているのですね。

 

Wakiya YujiのYUJI CHANNEL

 

 

ちょっとのぞいてみると

結構家庭料理の作り方なんかを

動画で解説してくれています。

 

 

とてもおいしそう。

 

 

家族の夕飯に

あるいは酒のつまみに

今度作ってみようかしら。

 

 

それでは

また。

 

 

 

 

 

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最新動画 

今回は、「毎日ブログ書いて丸3年、なぜ毎日書くようになったのか?」というテーマでお話ししています。

 

 

 

 

 

活動ダイジェスト

昨日は、ずっとサボっていた亡父の墓参りに。
夕方から家族で、西小山craftvillageに行きました。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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