「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

「代金不払い問題」をなるべく「予防」する方法

債権回収

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「代金不払い問題」は

起こってしまうと

 

 

なかなか回収が難しくなる

ケースが少なくありません。

 

 

実は

「代金不払い問題」は

 

 

起こる前にどう「予防」するか

これが重要です。

 

 

(今日の「棒人間」 払えないと開き直る人?)

 

<毎日更新1309日目>

「判決」をとっても「絵に描いた餅」

昨日のブログでは

契約で決められた金額を支払わない人がいても、それだけでその人を刑務所に入れることはできません

という内容のお話をしました。

 

「金を払わない奴は刑務所に入ってほしい!」気持ちはわかりますが、しかし・・・

 

 

たとえば

取引先が売掛金を支払ってくれないとき

裁判を起こして勝訴の判決をとります。

 

 

しかし

いくら裁判所の勝訴の判決を得ても

相手方にめぼしい資産がないと

 

 

結局回収できず

判決は「絵に描いた餅」

になってしまいます。

 

 

そんなことから

「払えない方が強い」という印象を

持たれることが少なくありません。

 

 

実際には

不払いトラブルを起こして

 

 

あちこちに迷惑をかけて

信用をなくした会社が「強い」

というのはちょっと違うのですが。

 

 

とは言え

やはり中小企業にとって

 

 

売掛金を回収できない事態

が生じるということは

非常に大きな痛手になります。

 

 

できれば

そんな事態を未然に防ぎたいものです。

 

 

そこで

今日は

 

 

そもそも「代金不払い」トラブルを

予防する方策についてお話しします。

 

 

 

 

 

「代金不払い問題」を予防するポイント

実は

この「代金不払い問題」というのは

会社間の取引で言いますと

 

 

圧倒的に「新規」の取引先と

取引を行う場合に起きがちです。

 

 

そこで

「新規」と取引を行う場合に照準を合わせ

 

 

「代金不払い問題」の予防法

についてお話ししたいと思います。

 

 

ポイント)1  相手方の会社の登記情報を調べる

会社の登記情報というものは

公表されていて

誰でも調べることができます。

 

登記情報提供サービス 商業・法人登記情報請求

 

 

世の中には

名刺に「株式会社」と名乗りながら

 

 

実は登記されていないダミーの

会社も存在します。

 

 

会社の登記情報を調べることで

こうしたダミー会社を事前に

見抜くことができます。

 

 

また

会社の登記情報には

 

 

代表取締役の氏名や住所

取締役の氏名など

 

 

いざというときに責任追及をすべき

会社の役員の情報なども載っています。

 

 

 

ポイント)2  実際にその会社に行ってみる

やはり

実際にその会社に行って

 

 

どんな会社かのぞいてみる

ということも重要です。

 

 

特に、都会では

名刺に書いていた会社に行ってみたら

 

 

実は「バーチャルオフィス」だった

なんてことも少なくありません。

 

 

また

実際にその会社に行ってみて

初めてわかる情報もあります。

 

 

会社の規模とか

社員の雰囲気など

 

 

現場ならではのリアルな情報を

入手できることがあります。

 

 

ポイント)3  まずは少額の取引から始める

一般に

 

 

「新規」の取引先であまり多額の

金額の仕事を初めから行うのは

リスクが大きいでしょう。

 

 

まずは少額の取引から始めて

お互いの信頼を積み重ねる

というのが王道ですね。

 

 

小さな額の取引でも

付き合ってみるとどういう会社か

ある程度わかるものです。

 

 

少額だと仕事が雑になるとか

支払期日に遅れることが多いとか

そういうマイナス要素もわかるものです。

 

 

ポイント)4  代金全額の後払いは危険

やはり

代金全額の後払いという契約を結ぶのは

とてもリスクがあります。

 

 

まして

新規の取引先の場合はなおさらです。

 

 

不払いリスクを避けるためには

やはり着手金や前受金の形で

 

 

代金の一部だけでも「事前に」

支払ってもらうことは重要です。

 

 

 

ポイント)5 契約書を作る

それなりの大きな金額の

取引を行うならば

契約書の作成は必須でしょう。

 

 

まして

新規の取引先で契約書を作らないなど

リスクでしかありません。

 

 

「代金不払い問題」がよく

起こる原因の1つとして

 

 

この契約書を作っていないか

作っていてもいい加減な

内容だったりします。

 

 

契約書で

仕事の内容や納期

代金額

 

 

支払時期はなどはきちんと

明記しておきましょう。

 

 

 

ポイント6) 場合によっては調査会社に依頼する

お金はかかりますが

取引先について

 

 

民間信用情報機関に調査を

依頼するという方法もあります。

 

 

帝国データバンクとか

東京商工リサーチなどなど。

 

 

調査の結果

信用上問題のある会社とか

 

 

詐欺的な会社などを察知

できることもあります。

 

 

ポイント)7  決算書などの資料の提出を求める

相手に協力を求めることができれば

の話ではありますが

 

 

相手方に決算書(貸借対照表・損益計算書)等の

資料の提出を求めるという方法もあります。

 

 

これが入手できれば

相手方の資産状況や会社の

業績等がわかりますので

 

 

「代金不払い問題」を回避する

リスクヘッジになります。

 

 

 

 

 

 

 

ただし、リスクはゼロにはできない

「代金不払い問題」をなるべく

予防するためのポイントを

つらつら書いてきました。

 

 

しかし、実は

どんなに気をつけていても

 

 

リスクそのものを「ゼロ」に

することはできません。

 

 

世の中に「絶対」はないからです。

 

 

ただ

いくつかのポイントを押さえることで

 

 

「リスク」を察知しやすく

なることは可能です。

 

 

「リスク」を察知できれば

自ずと注意すべきところもわかり

対策も立てやすくなります。

 

 

昨日のブログにも書きましたが

「代金不払い問題」は

 

 

起こってしまってからでは

なかなか回収が難しいケースが

少なくありません。

 

 

起こる前に

なるべくリスクを回避できるポイントを

押さえておきたいものです。

 

 

それでは

また。

 

 

 

 

 

 

 

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今回は、「「今年の目標、覚えていますか?」あなたに合った目標設定法—その2つのアプローチとは?」というテーマでお話ししています。

 

 

 

 

 

活動ダイジェスト

午前中は自宅で「実務で役立つ専門書を読む会」のオンライン受講。建設・不動産業の法律問題に関する勉強会でした。午後は事務所へ。既存のお客様との打ち合わせが2件、新規のお客様の法律相談が1件。この方は、私のYouTubeを見てお問い合わせをいただいた方でした。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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