「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

仕事上の大きな失敗を隠すかどうか

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仕事上で大きなミスをしてしまった場合

「バレなければ」と隠したくなる

心理は誰にでもあるでしょう。

 

 

しかし、ミスを隠蔽しようとすると

たいていもっと大きな不祥事に

発展することが多い。

 

 

ミスをしたときこそ

まさに人としての真価が問われます。

 

(今日の「棒人間」 何かを隠している人)

 

<毎日更新1397日目>

東京地裁の書記官がミスを隠蔽?

ヤバい!ミスッた💦どうしよう・・・

バレなきゃいいんじゃないの〜(悪魔のささやき)

とりあえず隠しとこう・・・

 

 

仕事をしていれば

ミスをすることは誰にでもあります。

 

 

大切なことは

 

 

ミスをした後

どういう行動をとるか

ですね。

 

東京地裁の書記官が訴状など誤発送、隠蔽のため関連書類を改変…停職12か月の処分

 

 

東京地裁の女性書記官が

 

 

民事裁判で原告側が提出した

訴状の写しを被告に送る際

住所を間違えて発送してしまった。

 

 

ところがこの書記官

戻ってきた郵便物をなんと

自宅に持ち帰って破棄。

 

 

その上で

 

 

原告代理人が上申書に記載した被告の住所について

自分が発送した間違いの住所を

記載するなど書類を偽造し

 

 

当初から上申書に誤記が

あったように装いました。

 

 

こうした書記官の不祥事がバレて

停職12ヶ月の懲戒処分を受け

結局この書記官は依願退職したとのことです。

 

 

この書記官は

まだ20代だったようですね。

 

 

間違って訴状を郵送してしまった段階で

なぜ自分のミスを正直に言わなかったのか。

 

 

ここで正直に申告していれば

ここまで大事にはならなかったでしょう。

 

 

ここからは想像ですが

ミスを報告して

上司に叱責されることをおそれたのか。

 

 

あるいは

ミスが自分の将来の出世に

影響することを心配したのか。

 

 

いずれにしても

人間失敗をしたとき、

バレなきゃいいんじゃない?

という悪魔の誘惑は

誰にでもあるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事上の失敗を隠すかどうか

自分の失敗を誤魔化そうとして

さらに大きな不祥事になる。

 

 

これは弁護士の世界でもあります。

 

 

裁判の仕事の依頼を受けて

何ヶ月も仕事を放置。

 

 

依頼者から報告を求められて

返事に困ったこの弁護士。

 

 

なんと

裁判所の判決文を偽造し

 

 

起こしてもいない裁判に

勝ったことにしてしまった

という事件がありました。

 

 

司法書士が

依頼を受けた不動産の

登記業務を長らく放置し

 

 

同じく不動産の登記情報を偽造した

なんて事件もあります。

 

 

仕事上ミスをやらかしてヒヤリハット。

 

 

実は

私も若い頃に経験があります。

 

 

あれは

弁護士になってまだ1年目の夏

とあるミスをやらかしました。

 

 

すぐに対応して手続きをやり直せばすむのですが

それには依頼者から再度

委任状をもらわなければならず

 

 

なぜ再び委任状が必要となったのか

依頼者にも報告しなければなりません。

 

 

「これは困ったことになった。」

 

 

依頼者に本当のことを言えば

こちらのミスを糾弾され

懲戒請求をされるかも知れない。

 

 

そこまで行かなくても

依頼者との信頼関係に大きな

ヒビが入ってしまいます。

 

 

「もうお前など信用できないから

払った弁護士費用を返せ」

と言われるかも知れない。

 

 

実は

 

 

依頼者からの委任状を

勝手にこちらで作ってしまう

ということもできなくはありません。

 

 

そうすれば

シレッと再度手続きをして

自分のミスを隠蔽することはできる。

 

 

しかし

もちろん依頼者の承諾なく

そんなことをやれば

 

 

「有印私文書偽造」という

立派な犯罪です。

 

 

私は青くなり

とりあえず一緒に案件を担当していた

 

 

当時の事務所の大先輩である

柴田五郎弁護士(故人)に報告しました。

 

 

柴田弁護士は

 

 

「そうか

それは依頼者は困ると言うだろうな。」

とボソッとひと言。

 

 

結局

翌日は土曜日でしたが

 

 

渋谷の今はなき東急本店のラウンジまで

依頼者にお越しいただき

きちんと謝罪する運びとなりました。

 

 

カフェーで依頼者の方と対面して

柴田弁護士が開口一番言った言葉は

私は一生忘れることはできません。

 

 

 

 

 

 

 

 

風俗街のど真ん中で言われた重い言葉

 実はこのたび、私がミスをしまして、●●のことをやってしまったのです。誠に申し訳ない。

 

頭を下げる柴田弁護士を横目に

私はただうなだれて

何も言うことができませんでした。

 

 

100%私のミスであるにもかかわらず

柴田弁護士は

全部自分がかぶってくれたのです。

 

 

結局

その依頼者から再度の委任状をいただき

 

 

すぐに手続きをするということで

ことなきを得ました。

 

 

依頼者の方からクレームを言われる

ということも幸いありませんでした。

 

 

東急本店からうちの事務所に

帰るまでの道すがら

柴田弁護士は私に言いました。

長年弁護士をしていれば、失敗することもある。しかし、そんなときこそ、それを誤魔化したり、隠したりしないで、早く正直に謝ることが大切なんだ。

 

 

 

私は本当に

大切なことをこのとき

身をもって教えてもらいました。

 

 

もしあのとき

私が自分のミスを誰にも報告せずに

 

 

委任状を偽造してシレッと手続きを

行なっていたらどうなっていたでしょう。

 

 

ミスをしてもバレなければいい

こういう思考が身について

 

 

ゆくゆくは判決文を偽造したりする

弁護士に私もなっていたかも知れない。

 

 

職業人として

いや人としてのあるべき姿を

 

 

柴田さんは自分がミスをひっかぶってまで

新人だった私に教えてくれていたのですね。

 

 

私は本当に良い上司

先輩に恵まれたものだと思います。

 

 

しかし

柴田さんの上記のセリフ

 

 

ちょうど渋谷の風俗街のど真ん中を

通って帰る途中で言われたので

 

 

昼間でしたがなんだか

ちょっと複雑でしたね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

こんな良い話の後でナンですが

恒例のダジャレを1つ。

ミスをして、それを隠すのはもっとミステイク

 

 

 

それでは

また。

 

 

 

 

 

 

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昨日は、午前中は自宅で仕事、午後は事務所へ。新規のお客様の法律相談などでした。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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