
社長や上司が会議で怒鳴る
叱責する
これはパワハラになってしまいます。
それだけではなく
自由に意見を言えない雰囲気の会議では
会社全体の生産性を下げてしまいます。
(今日の「棒人間」 会議というなの独演会??)
<毎日更新1497日目>
おい、お前ら!
何か意見を言ってみろ!
・・・・・(汗)
JR西日本で
会議で経営幹部の激しい叱責など
行きすぎた発言があったとして
パワハラと認定されたという
報道がありました。
「激しい叱責、JR西は昔に戻った」社員ら証言 パワハラで役員処分
JR西日本では
2023年、2024年度の鉄道の
安全管理体制に関する第三者機関の
評価報告書を公表。
2023年1月に
京阪神地区の大雪で多くの列車が
立ち往生した事案を受けた会議で
経営幹部らが果て強い叱責をした
事例があったと指摘しました。
会議で行きすぎた発言が
あったとしてパワハラ認定され
一部の幹部を処分したとのことです。
報告書によると
社員への調査で
社長や鉄道本部長など
経営層から怒鳴られ
言い返せない雰囲気になる
との訴えがあったようです。
そして
報告書では
発言を否定されず
率直に意見を言える
「心理的安全性」が低下したとして
改善を求めています。
社員が自由に発言できない
空気感満載の会議って
ありますよね。
冒頭のように
社長が社員に対して
「何か意見を言ってみろ」と言っても
社員は誰も怖くて発言できない。
何か言うと叱責されたり
怒鳴られたりするかもしれない
そんな雰囲気。
上記のJR西日本の事例では
上司の発言などが「パワハラ」 に
当たると認定されています。
法的な「パワハラ」とは
を言うとされています。
会議で社長や上司が社員や部下を怒鳴ったり
叱責したりすることは
まさにこの①優越的な関係を
背景とした言動です。
そして
会議でみんなの前で怒鳴る
叱責するという行為は
完全に②業務上必要かつ
相当な範囲を超えているでしょう。
そのことで
社員が会議で自由に発言できない
雰囲気がつくられ
③労働者の就業環境が害される
ということになるわけです。
以上が法律上の話ですが
そもそも会議のメンバーが自由に
発言できない雰囲気の会議って
会議をする意味があるのか?
という根本的な疑問があります。
そもそも会議というのは
複数の人が集まって
お互いに自由に意見交換を行い
より良い結論を導き出すためにあります。
しかし
こういう会議では
社長一人がしゃべっていて
他の人はなかなか声をあげにくい。
何か意見を言おうものなら
叱責されたり怒鳴られたり
するリスクがある。
これを
FKN(不安で危険でネガティブ)
な会議と言います。
私のキャッシュフローコーチの師匠で
ビジョナリーパートナーの和仁達也さんは
逆にAAP(安全・安心・ポジティブ)な
会議を提唱しています。
これは何も
緊張感のない馴れ合いの
なあなあの会議
という意味ではありません。
積極的に意見を言っても
頭から否定されない
いったんは受け止めてもらえる
なので
メンバー全員が発言をしやすくなります。
そうすると
次々とポジティブで良いアイデアが
会議で出されるようになり
結果的に組織の生産性が
上がることになります。
和仁さんは
このことを「知の積み石効果」
とも表現されています。
上記のFKNの会議は
まさにこの逆なのですね。
会議というより社長の
独演会のようになってしまって
ぜんぜんメンバーの「知」が
活かされていない。
今どき会議の席上で社長や上司が怒鳴る
みんなの前で叱責する
ということをやっていては
生産性の上がらない
無駄な会議になってしまいます。
パワハラ問題もそうですが
それだけではなく
会社の生産性を上げる有意義な
会議にするためにも
AAPな会議を心がけたいものですね。
それでは
また。
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
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中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。