「カスハラ対策の義務化」と聞くと
大企業向けの話だと思っていませんか?
しかし
従業員を1人でも雇っていれば
「カスハラ対策の義務化」の対象となります。
今回は
小規模な企業の「カスハラ対策」
のポイントについてお話しします。

(今日の「棒人間」 相談しにくい「窓口」??)
<毎日更新1855日目>
先日開催した
「『お客様は神様』ではありません
中小企業のためのカスハラ対策実践セミナー」

昨日のブログ
まるまる
に引き続き
もうちょっとこのセミナーネタで
引っ張らせてください(笑)
このセミナーの質疑応答の時間で
別の方からこんなご質問が。

うちは会社じゃなくて、個人事業主で、従業員も2人ほどしかいないのですが、それでもカスハラ対策の義務化って適用されるんですか?
なるほど
確かにそこは気になりますよね。
実は
今回のカスハラ対策の義務化は
従業員を1人でも雇っている
すべての事業主が対象となります。
ですから
従業員を雇っているのであれば
会社だけではなく
個人事業主やNPO
医療法人や社会福祉法人なども
対象になります。
逆に
株式会社でも
1人社長で従業員を雇っていない
ということであれば
適用はありません。
さて
同じ方からもう1つ
ご質問をいただきました。

カスハラ対策で、「相談窓口」の設置が必要という話でしたけど、うちみたいに従業員が2人しかいない場合は、どうしたらいいんでしょう?「相談窓口」と言ってもねぇ〜。
確かに
疑問に思うのはごもっともです。
今回のすべての企業を対象にした
カスハラ対策の義務化は
具体的には各企業に次のような対策を
行うことを義務づけています。

そもそも
カスハラ対策として「相談窓口」の
設置が義務づけられる趣旨は
事業主が被害を受けた従業員を守る
仕組みを作るという点にあります。
すなわち
カスハラの被害が起きたときに
その従業員が1人で抱え込まなくて済むよう
事業主がきちんと受け皿を作っておくこと
を要求しているわけです。
そして
「相談窓口」があれば
被害が深刻になる前に事業主が事態を
把握して動くことが可能になります。
とは言え
法律では特に「相談窓口」の具体的な形まで
細かく指定されているわけではありません。
すなわち
「専用窓口を設置すること」
まで求めているわけではなく
「相談に応じ
適切に対応するための体制整備」
が必要とされているわけです。
それでは
先ほどのご質問のように
従業員を2人しか雇っていない
個人事業主の場合
この「相談窓口」の設置は
どのようにとらえたら良いのでしょうか?
この場合
たとえば外部の弁護士に依頼して
その弁護士の事務所を「相談窓口」
にするという方法もなくはありません。
しかし
このくらいの規模の企業の場合
果たしてそこまでコストをかけるべきか
どうかという問題があるでしょう。
結論から言いますと
従業員が1名とか2名といった規模であれば
経営者自身が相談を受ける体制を整え
それを就業規則などに明記しておけば
それが実質的な「窓口の設置」
であると考えられます。
いわば日頃から
「何かあればすぐに言ってくれ」
と声をかけて
従業員が気軽に相談できる
関係性を作っておくということです。
「相談窓口の設置」というと
つい「専用の部屋や担当者を配置しなければ」
と思ってしまいがちです。
しかし
「相談窓口設置」の本来の目的は
上記のように
にあります。
ですから
逆に
事業主と従業員との「関係性」が悪く
従業員が被害にあっても気軽に
相談できないような関係であれば
法が要求する「相談窓口」を設置
しているとは評価できないでしょう。
要するに
「相談窓口」という「形」よりも
「すぐ相談できる関係性」があるか
どうかが本質であるということです。
形の上で立派な仕組みがあるかどうかより
従業員が「相談しやすい環境」
があるかどうか。
それがこの規模の企業の
カスハラ対策の本質と言えるでしょうね。
それでは
また。
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
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私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。