「多様性の時代」と言われる今
私たちは本当に自由にものを選び
自分らしく生きているのでしょうか。
実はその「好き」や「興味」は
知らず知らずのうちにアルゴリズム
によって与えられているだけなのでは?

(今日の「棒人間」 実は支配されてる??)
<毎日更新1873日目>
先日
三宅香帆さんの「考察する若者たち」
を読みました。

若者をはじめとする現代人が
「平成」から「令和」へと世の中が変わる中で
どのように移り変わってきたのか
その深層を分析していておもしろかったです。
この本の中で
私が特に引っかかったのは
「多様性社会」と言われている現代が
実はアルゴリズムに支配され
いわば多くの人が主体性を
失っている状態にあるということ。
どういうことかと言うと
「昭和」や「平成」の頃は
まだ多くの人の情報源は
オールドメディア
特にテレビでした。
その時代というのは
ある程度流行やら文化的な
価値観というものが画一的で
ファッションでも音楽でも
だいたい大多数の人が似たような
ものを好んでいたと言えます。
ところが
インターネット社会になり
オールドメディアの影響力が
低下するにつれて
そういった価値観の「画一性」が崩れ
「人それぞれ」が好きなものを追い求める
「多様性社会」が到来した
と言われています。
ただ
ネット社会は「アルゴリズム」
の影響を強く受けます。
そうすると
人々は自分の好きなものや自分に合うことを
「選び取っている」ように見えますが
実は「アルゴリズム」によって自分に
「おすすめ」されるものを
そのまま取り入れている。
そうなってくると
たとえばどんな映画を観たいのか
どんな作品を読みたいのか
どんな動画が好きなのか
すべてアルゴリズムのおすすめ
によって規定されることになります。
その結果
私たちは
自分がどんなものが好きなのか
を考えなくて良くなります。
それって本当に
「多様性社会」なのでしょうか?
一見すると情報が民主化されて
人々がオールドメディアからの
画一的な情報から解放され
自分の好きなものを自分で
「選び取って」いるように見える。
しかし
実はそうではなくて
単にアルゴリズムによって
カテゴライズされているに
過ぎないのではないか。
この問いは
たしかに「ドキッ」とさせられます。
「多様性社会」というと
やはり人々の個性が重視され
多くの人が「自分らしさ」を発揮して
生き生きと楽しく生きていくことができる
そんな社会をイメージします。
日本国憲法は
「個人の尊重」というものを最も
重んじるべき最大価値としています。
現代の「多様性社会」は
まさにこの憲法の理想に
近づいている社会なのか。
ところが
残念ながら
現実はそう単純ではありません。
現代のプラットフォーム社会では
私たちがこれまで自分で
手作業で選んでいたものを
自動的に選んでくれます。
いわばアルゴリズムが
あなたがどんな傾向の人間で
何が好みでといったことをジャッジして
自動的に見るべき情報を
おすすめしてくれます。
つまり
現代では自分に「最適化」された情報が
オートでおすすめされます。
そうなってくると
皮肉なことに
「多様性社会」の源泉である
「自分らしさ」というものは
必要なくなってきます。
さらに進んで
この本では
現代において「自分らしさ」は
実は「生きづらさ」に
なっていると指摘します。
つまり
アルゴリズムによって
あなたはこんな風に生きるのが正解だ
といううっすらとした「最適解」が
共有される時代になりました。
すると
そのオートで提供される「最適解」から
外れた「自分らしさ」は
逆に正解を持てない生きづらい
自分に変わってしまう。
要するに
「最適解」から外れるとすなわちそれは
「生きづらさ」になってしまう世界に
私たちは生きていると
指摘しています。
そうなると
「オンリーワン」
つまり「自分らしさ」などない方がいい。
生きづらくなるような
「自分らしさ」「独自性」なんかよりも
自動的にラベリングしてもらう方が楽です。
その方が
どうやって扱えばよいか
対処法がわかっていて報われやすい。
ですから
「オンリーワン」の自分より
ラベリングされた自分でありたい
こうしたことが今の時代の
多くの人の深層にあるといいます。
この指摘は
いろいろと考えさせられますね。
私自身のことを振り返ってみても
ネット社会の便利さを
嫌というほど(?)享受しています。
本はほぼすべて「Amazon」で買いますし
自分に似合う服や髪型なども
AIに聞けばすぐに教えてくれる。
自分の好きなものを選び
自分らしく生きて
「自由に」生きているような
気になっていた。
しかし
ネット上に表示されるものは
ほぼすべて私にとっての
「最適解」しか出てきません。
SNSを見ても
気づけば自分と価値観が
似通っている人の投稿ばかり。
しかし
自分の根底にある好みや欲望は
実は決してアルゴリズムが
教えてくれないものだ
と言います。
欲望は自分の内側から湧いてくる。
とはいえ
これを見つけるのは時間がかかるし
偶然も必要になるし
なによりもコントロールできません。
それでも
アルゴリズムにおすすめして
もらえない欲望にこそ
私たちの個別性は宿るわけです。
結局この本では
まわりまわってやはりアルゴリズム
によって提供される「最適化」よりも
「固有性」の方が価値があり
意味があると結論づけています。
そこは私自身にとっては
とても救いになりましたね。
やはり
一度きりの人生
アルゴリズムによる「おすすめ」に
支配された人生を送るのは寂しい。
私はなにより「自由」
というものを好む人間ですが
そんなのは本当の「自由」ではない。
だから
やはり自分の「固有性」というものにこだわり
これを大切にしていきたい。
時間や手間がかかっても
自分の本当に好きなものを探し
自分の行きたいところに行き
自分が感じた感動や感想
解釈を大切にして生きていく。
この本では
そのための1つの方法として
リアル書店に行くことを勧めています。
リアル書店は
ネット上のプラットフォームにはない
「自分がいまどんなことに興味があるか」
が見つかる場所です。
リアル書店をブラブラ歩き
「どんなタイトルが今の自分に引っかかるか」
「今興味のあるジャンルは何か」を見つける。
こうしたことで
レコメンドされる範囲を飛び越えた
自分自身の興味がきっと見つかるし
さらに他人の思考に触れるいい機会
にもなると書かれています。
そういえば
リアル書店しばらく行ってないなぁ〜。
Amazonとかない頃は
よく無目的にリアル書店を
ブラブラ歩き回るのが好きでした。
そこには
Amazonでは味わえない偶然の
「新たな出会い」があったりします。
時には
人生を変えてくれる本に
出会うこともある。
こうした出会いは
プラットフォームでは望めません。
「自由」を失わないために
手始めに久しぶりにリアル書店に行こう
そう決めたのでした。
それでは
また。
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
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私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。