「TTP」
徹底的にパクれ
という言葉があります。
独創性や創造性
オリジナリティも大切ですが
実は意外に成功者はこの
「TTP」をやっている
というお話しです。
(今日の「棒人間」 徹底的にパクる人?)
<毎日更新1251日目>
最近では
ほとんどビジネス書か法律書しか
読まなくなってしまっていたのですが
久しぶりに歴史小説を
読んで熱中しました。
それが
司馬遼太郎さんの
「覇王の家」という小説。
戦国時代の徳川家康の半生を
描いた歴史小説です。
戦国時代といえば
天下を取った織田信長
豊臣秀吉
徳川家康の3人が有名ですが
天賦の才能に恵まれた信長や秀吉とは違い
家康の人生にはあまり派手さがありません。
しかし
私はこの3人では
断然家康が好きでした。
弱小国の三河の領主として生まれ
幼くして近隣の強国である織田家(尾張)や
今川家(駿河)に人質に取られます。
織田信長と同盟を結んでからも
信長の命令で自分の妻と息子を
自害させられます。
苦労を重ねながら耐え忍び
最後に天下を取った家康の人生は
とてもドラマティックなのです。
家康がまだ少年時代に今川家の
人質に取られている頃
今川家の軍師であった雪斎禅師から
「物まね」の大切さを教わります。
実は
「独創性」や「創意工夫」は
時として刃物のように危険で
ともするとわが身の慢心になり
わが身をほろぼすことに
つながると言います。
言わば自分の才能に溺れ
自分の過去の成功体験にしばられ
それが大きな失敗につながっていく。
逆に
「物まね」
すなわち他者をから学び
真似る心得のある人は
古今東西の良い例を真似るので
一つの癖におちいることがない
と言います。
そのためには
何が良いかという
良いものを選ぶ心を常に
用意しておかなければなりません。
そのような心を保つためには
自分の才能に執着してはダメで
自分の才能などたかが知れていると割り切れば
無限に外から良い知恵が入ってくるわけです。
実際
家康の若い頃は
結構負け戦を味わっており
敵に大敗を喫して命からがら
逃げ帰るという経験もしています。
有名な三方ヶ原の戦いでは
まだ若かりし家康が
戦さの天才と言われた老練な
武田信玄に挑戦し
完膚なきまで叩きのめされています。
ところが
家康はこの敗戦の体験を懸命に教訓化し
敵であり大敗を喫した武田信玄の
戦における戦略や
国づくりの制度や政策などを
徹底的に「物まね」します。
実際に
勝った戦よりも
敗れた戦の方が多くの教訓が得られた
と言います。
家康は晩年
自分は三方ヶ原で大敗けに敗けたが、この敗けがその後どれほど薬になったかわからない
と語っていたそうです。
敗戦から学び
強国だった武田家を
徹底的に真似ることで
家康は力をつけていったのです。
このエピソードは
今の時代にも十分に通じる
教訓があります。
「TTP」という言葉があり
「徹底的にパクれ」と言われます。
独創性や創造力もすばらしいですが
やはり優れた人から学び
まずはそのやり方を徹底的に真似てみる。
その際には
上記の雪斎禅師の話ではないですが
まず優れた人の教えややり方を
真摯に学ぶ「素直さ」というものが必要です。
傲慢な人にはこの「素直さ」がありません。
それゆえに
他者からの学びが得られず
成長が止まってしまいます。
そうではなく
やはり自分の才能に執着せずに
いったんは謙虚になって素直に学ぶ。
これが何より大切なのだと思います。
それにしても
この「覇王の家」
実におもしろかった。
毎晩寝る前に読んでいたのですが
毎日この時間が楽しみで
仕方ありませんでした。
51歳にもなって
まさかこんなに小説に夢中に
なるとは思いませんでした。
読み終わってしまうと
この楽しみがなくなり
少し寂しいです。
これからは
ビジネス書や法律書だけではなく
小説も読もう
と思った次第です。
それでは
また。
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。