「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

「うちは株主総会なんてやってません」は危険? 中小企業が知っておきたい会社法の基本

LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

会社の株主総会の資料について

「紙からデジタルへ」という流れが

加速しそうです。

 

 

ところが

中小企業ではデジタル化以前に

 

 

「そもそも株主総会をちゃんと

やっていない」というケースも。

 

 

普段は問題なくても

それが将来の「モメごと」の火種に

なることがあります。

 

 

 

(今日の「棒人間」 株主総会、やったことにしちゃう??)

 

<毎日更新1939日目>

株主総会の「紙」がなくなる?

 

株主総会をめぐる法的なルールが

また大きく変わりそうです。

 

 

政府は2027年に会社法を改正し

株主が会社に対して

 

 

株主総会資料を書面で郵送することを

求めることができる「書面交付請求」の

制度を廃止する方向で検討している

 

 

という報道がありました。

 

株主総会資料の書面交付廃止へ 企業負担を軽減、単元株撤廃に布石

 

 

現在も

上場企業では

 

 

株主総会資料をインターネット上で

提供する「電子提供制度」が

導入されています。

 

 

しかし

株主からの請求があれば

「紙」の資料を郵送しなければならないため

 

 

会社側は印刷や発送などのために

少なくないコストを負担

せざるを得ません。

 

 

今回の改正は

こういった会社側の負担を減らし

 

 

株主総会のさらなるデジタル化を

進めようというものです。

 

 

まさに

「紙からデジタルへ」といった

時代の流れに乗ったものでしょう。

 

 

このように

上場企業においては

 

 

「株主総会資料を紙で送るか

デジタルにするか」が議論されている。

 

 

ところが

中小企業においては

 

 

そもそも株主総会をちゃんと

やっているかどうか

がしばしば問題となってきます。

 

 

中小企業の経営者の方とお話ししていると

うちは株主総会なんてやったことないですよ

という話をよく耳にします。

 

 

たとえば

社長が会社の株式の80%を持ち

 

 

残りの20%を社長の弟が

持っているという会社の場合。

 

 

毎年申告書を作成して

税務申告をしているものの

 

 

株主を集めて正式に株主総会を

開催した記憶がない。

 

 

ところが

会社の書類を調べると

 第●期定時株主総会議事録

という書類が残っていたりします。

 

 

この点

株主全員の同意があれば

 

 

株主総会の招集手続きを省略して

総会を開催することも可能です。

 

 

しかし

実際にはなんの決議もしていないのに

 

 

形式だけを整えるために後から

帳尻合わせで議事録だけ作っておけば良い

という話ではありません。

 

 

 

 

普段は何も起きない、けれど・・・

 

こういった会社法上の手続きを

多少いい加減にしていても

 

 

社長と株主との関係が良好なうちは

実際問題になることはあまりありません。

 

 

問題になるのは

会社の中でモメごとが起きたときです。

 

 

たとえば

先ほどの例で

 

 

20%の株式を持っている

社長の弟との関係が悪化した場合。

 

 

この場合に

弟から

 そんな株主総会には出席していない

 そんな決議に賛成した覚えはない

 そもそも株主総会など開かれていないのではないか

などと言われたらどうでしょうか。

 

 

会社の役員の選任や役員報酬

定款変更など

会社にとって重要な事項について

 本当に適法な株主総会決議があったのか?

が問題にされる可能性が出てきます。

 

 

そんなときに

いくら「後付け」の総会議事録があると言っても

 

 

それが実際の株主総会の内容を正しく記録

したものなのかが争われることになりかねません。

 

 

そもそも

株主総会議事録には

総会の開催日時や場所

 

 

議事の経過の要領やその結果

出席した役員など

 

 

法律上必要な事項を記載

することになっています。

 

 

ですから

やはり

 とりあえず後から議事録だけ作っておけばよい

というのは危険だと

言わざるを得ません。

 

 

 

 

 

 

 

法律の手続きは「モメごと予防」のためにある??

 

中小企業の経営では

「そんな細かい手続きまで必要なのか?」

と思われることもあるでしょう。

 

 

しかし

会社法上の手続きを

きちんと行うという意味は

 

 

単に法律を守るということ

だけではありません。

 

 

むしろ

万が一「将来モメたときに備えて

 

 

きちんと証拠を残しておく」という

意味が大きいでしょう。

 

 

これは

契約書でも同じことが言えます。

 

 

お互いの関係が良いときは

「契約書なんてなくても大丈夫」

と思いがちです。

 

 

ところが

関係が悪くなった途端

 

 

取引の内容についての

言い分が食い違ったり

 

 

「言った」「言わない」の

争いになります。

 

 

株主総会の手続きや総会議事録も

これとよく似ています。

 

 

会社法上必要とされる手続きを行い

そのときに何を決めたのかを

正確に記録しておく。

 

 

そうすることで

将来のトラブルや「モメごと」を

予防する役割があるのです。

 

 

顧問弁護士の仕事も

「裁判沙汰」になってから会社を

守ることだけではありません。

 

 

会社が日頃から適切な手続きを行い

そもそも「裁判沙汰」になりにくい

状態を作っておく。

 

 

こうした「トラブル予防」も

顧問弁護士の大事な仕事です。

 

 

株主総会のデジタル化が進む時代。

 

 

中小企業もこれを機会に

 うちの会社、株主総会の手続きはちゃんとできているかな?

と確認しみてもよいかも知れませんね。

 

 

それでは

また。

 

 

 

 

 

 

サービスメニュー

○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

 

◾️裁判しないで解決するノーリスクプロモーター・弁護士 吉田悌一郎のプロフィール

 

◾️あなたのお悩み解決・法律相談/なんでも相談サービス

 

◾️あなたの会社のトラブルを予防します〜あんしん法務ガード(顧問契約)

 

◼️「裁判沙汰」を予防する、契約書作成・リーガルチェックサービス

 

◾️弁護士による通知書(内容証明)作成・発送サービス

 

◾️メールによる法律相談サービスについて

 

◾️YouTube(渋谷の弁護士・吉田悌一郎の中小企業ビジネス法務チャンネル)

 

◾️Voicy(裁判しない弁護士のトラブル解決ラジオ)

 

◾️あなたの声をお聞かせください

 

 

 

 

 

 

最新動画 

今回は「良い顧問弁護士の選び方とは?物理的な『距離』よりも大切なこと」というテーマでお話ししています。

 

 

活動ダイジェスト

午前中は新橋へ。
ブログ仲間で税理士の中澤君衣さん主催の「ウェブで営業したい士業のための発信セミナー」に参加。
AI時代の発信戦略や心構えなど、大変勉強になりました。
セミナーの後は、カレッタ汐留46階にある「響」にて懇親会。お昼なのでノンアルのランチ会でしたが、とても楽しかったです。
午後は事務所に行き、夕方まで仕事。
暑い1日でしたが、夕方帰る頃には少し涼しくなっていました。

 

 

 

LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

お問い合わせ

住所 150-0031
東京都渋谷区桜丘町4番23号渋谷桜丘ビル8階
マップを見る
受付時間 【平日】9:30〜18:00
【土曜日】9:30〜12:00
渋谷共同法律事務所のHP

           

裁判しないで解決する
ノーリスクプロモーター

                               
名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

カテゴリー