「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

【これが現代型地上げ屋の手口?】泣き寝入りしないために

借地借家関係

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バブルの頃に暗躍した

荒々しいイメージの地上げ屋は、

たしかに影を潜めています。

 

 

しかし、

一見ソフトだけどしつこくて

悪どい「現代型地上げ屋」の

トラブルが増えていますので、

注意が必要です。

 

 

 

(今日の「棒人間」 地上げ屋お断り?)

 

<毎日更新737日目>

現代型地上げ屋の手口

「地上げ屋」って、それはバブル時代の話でしょ?

たしかに、

かつてバブル経済の頃、

「地上げ屋」が暗躍しました。

 

 

ヤクザを使って強引に

土地を買い上げたり、

ダンプカーで突っ込んだり、

建物に火をつけたりと、

無法の限り。

 

 

しかし、

さすがに令和の今の時代に、

そんなことをやればすぐに

捕まります。

 

 

そのため、

かつてのバブル時代の荒々しい

「地上げ屋」は影を潜めています。

 

 

しかし、

その代わり、

一見ソフトだけど、

しつこくてとても悪どい

「現代型地上げ屋」のトラブルが

増えています。

 

 

先日、

顧問先のある会社の社長さんから

ご相談を受けました。

 

 

今日は実は、会社の相談ではなくて、実家の土地の問題でご相談したいのですが。

会話

ご実家の問題ですか。
構いません。
顧問契約を結んでいただいておりますので、会社の問題に限らず、社長のプライベートな問題などもご相談いただけます。
どうされましたか?

実家は借地で、その上に父親名義の建物が建っています。
先日、借地の地主がかわって、不動産会社が地主になったのです。

会話

なるほど、不動産業者が元の地主から底地を買い取ったんですね。

 

 

そうなんです。
ところが、この新地主である不動産会社が、いろいろと無理難題を言ってきて、困っているのです。

会話

なるほど、どんなことを言っているのですか?

借地権を自分たちに売って、ここから出て行ってくれと言ってきているのです。

会話

なるほど、それで、どのように返事をしたのですか?

うちの両親ももう歳ですし、この自宅に50年も住んでいるので、今さら自宅を出て他所に移ることなんてできませんので、お断りしたのです。
ところが・・・。

会話

ところが?

ちょうど土地の借地契約が更新の時期なのですが、今度はこの不動産業者は、契約を更新するなら、更新料として200万円を請求する、さらに、更新の条件として、地代も値上げするなどと言い出したのです。

会話

もとの地主との借地の契約書で、更新料を支払う約束はあるのですか?

いえ、更新料を支払うという内容にはなっていません。

会話

それならば、更新料など支払わなくても契約の更新は可能です。
地代も、今の地主が一方的に値上げできるものではありません。

そうだったんですね。
ただ、この不動産業者が、やたら口がうまくて、なんかしてやられそうで不安なのです。
この業者との交渉をお願いできないでしょうか?

会話

わかりました。
たしかに、かなり悪質な業者のようですね。
私が代理人としてこの業者と交渉しますので、あとはお任せください。

ありがとうございます!
心強いです。

 

 

 

 

安易に言いなりにならないことが重要

近年、

このように地主から底地を買い取って、

土地の借主に対して無理難題を

ふっかけて出ていかせいよう

とする業者が増えています。

 

 

かつての地上げ屋に比べて、

表面上ソフトではありますが、

巧妙で非常に悪質な手口を

使います。

 

 

1つの典型的なやり口は、

借主から借地権を安く買い上げて、

周辺一帯も同様に安く買い取って、

開発して儲けよう、

というものです。

 

 

都心を中心に、

場所によってはかなり地価が

高騰していますので、

こうした業者が増えいてるのです。

 

 

そして、

もしこれを借主が断った場合、

借主に対して、

法律を無視して無理難題を

ふっかけてくることがあります。

 

 

本来、

借地契約では、

地主が交代した場合には、

法律上契約内容は

以前のものと変わらず、

新地主は旧地主の権利義務を

そのまま引き継ぎます。

 

 

ですから、

たとえば旧地主との

間の契約では、

更新にあたって更新料を

支払う合意をしていなければ、

新地主との関係でも、

本来なら更新時に更新料など

支払う必要はありません。

 

 

さらに、

賃料についても、

旧地主との契約が

生きていますので、

新地主に交代したからといって、

新地主が地代を一方的に

上げられるということも

ありません。

 

 

しかし、

こうした悪徳業者は、

法律の無知につけこみ、

法外な更新料を請求したり、

地代の値上げを要求して

きたりします。

 

 

こうした悪質かつ不当な要求には、

きっぱりと「NO」を

突きつけるべきでしょう。

 

 

なお、

注意しなければならないのは、

新地主が書面などを

持ってきた時に、

安易にそこにサインを

してしまうこと。

 

 

更新料にしろ、

地代の値上げにしろ、

新たな合意書にサインを

してしまうと、

その時点で新地主との間で

新たな合意が成立したことに

なってしまいます。

 

 

したがって、

このようなケースでは、

安易に新地主である不動産業者の

言いなりにならないように

注意すべきです。

 

 

書面にサインするように

しつこく言われても、

「ちょっと専門家に相談する」

等と言って、

その場でサインすること

だけはやめましょう。

 

 

 

 

 

 

悪質地主(業者)との交渉を弁護士に依頼するという方法

 

とは言え、

なかなか素人の方が、

こうした手練手管の地上げ屋と

交渉することは困難な場合も

少なくありません。

 

 

私もこの手の事案を何件か

やっていますが、

もしご自身での交渉に不安がある、

という場合は、

なるべく弁護士に依頼した方が

良いと考えます。

 

 

そこで、

私の方で、

【不動産賃貸借トラブル】地主・貸主との間の継続交渉窓口サービス

というものをご用意しました。

 

 

これは、簡単に言えば、

弁護士が借主様の窓口となって、

悪徳業者(悪徳地主)との間の

交渉を行なっていくという

サービスです。

 

 

もし関心のある方は、

下記のサイトを

ご覧いただければと思います。

【不動産賃貸借トラブル】地主・貸主との間の継続交渉窓口サービス

 

 

 

 

 

 

 

 

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活動ダイジェスト

昨日は、午前中から事務所。
お客様との打ち合わせなど。
午後は自宅に戻って、自宅でWebで裁判期日。
自宅にいながら裁判に参加できるとは、なんか隔世の感があります。
夕方は、息子の習い事(美術教室)の送迎と、帰りに近所の3rdバーガーで夕飯のテイクアウト。息子はチーズバーガーセット、私はテリヤキバーガーセット。
夕飯を食べてから、私は自宅でオンラインで打ち合わせでした。

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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