「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

「裁判沙汰」を避けるには、「論破」は有害無益、という話

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弁護士は「論破」が好きだ

というイメージがあります。

 

 

しかし、

交渉の場面では意外に

「論破」は使われません。

 

 

むしろ、

やたらと「論破」を使うと、

交渉がまとまらず、

「裁判沙汰」に発展する

可能性が高くなります。

 

 

 

(今日の「棒人間」 「論破」はよくない??)

 

<毎日更新933日目>

弁護士は「論破」が好きな人種??

世の中、

「論破」するのが好きな人、

というのは確実に存在します。

 

 

「論破」という言葉の意味を、

チャットGPT先生に

聞いてみると、

 理論や主張に基づいて明確に否定し、相手の主張を完全に打ちやぶること

 相手の信念や理論の弱点を指摘し、自分の主張の正しさを証明する

というのが、

いわゆる「論破」の意味

のようです。

 

 

理屈に基づいて相手と戦うので、

弁護士は「論破」が好きな人種

というイメージがあるかも

知れません。

 

 

実際、

一部の弁護士には、

確かにこの「論破」が

大好きな人がいます。

 

 

弁護士同士の会議や、

メーリングリストなどで、

ときおりこの弁護士同士の

「論破」合戦が勃発し、

ヒートアップすることが

あります。

 

 

議論の途中で激昂(げきこう)して、

相手の人格攻撃に近い

発言をする人もいます。

 

 

私はどうかと言われると、

「論破」は嫌いです。

 

 

相手を「論破」しても、

意味がないと思うからです。

 

 

確かに、

議論になって相手を「論破」すると、

なんとなく気分が良くなるかも

知れません。

 

 

衆目の前で自分の正しさが証明される、

自分の頭の良さも証明できる、

そんな気分になって、

その場の快感はあるでしょう。

 

 

しかし、

人間は、

自分が発した言葉というものは、

必ず自分に返ってくるものです。

 

 

また、

「論破」された相手は

どうでしょうか?

 

 

「論破」されたことで、

心底相手の主張や考え方に

納得するでしょうか?

 

 

そうはなりません。

 

 

人間は感情的な生き物です。

 

 

主張の正しさよりも、

衆目の前で「論破」され、

恥をかかされたことの

恨みは消えません。

 

 

「論破」された相手だけではなく、

周囲の人も、

「論破」する人に対しては、

なんとなく面倒な人、

ややこしそうな人、

ということで、

近づかなくなっていきます。

 

 

不思議なものですが、

「論破」好きなオジサンを見ていると、

だんだんと人相が悪くなってきます。

 

 

とても幸せそうな顔ではなく、

「論破」すればするほど、

不幸になっているのでは?

といったような

印象も受けます。

 

 

 

 

交渉ごとで「論破」は使わない?

「論破」が好きそうな弁護士ですが、

できる弁護士ほど、

交渉ごとでむやみに

「論破」は使いません。

 

 

それは、

交渉ごとというのは、

何らかのトラブルなどを

解決する方向にまとめるのが

目的であって、

相手を打ち負かすことが

目的ではないからです。

 

 

もちろん、

法律家ですから、

法的な論理の筋という

ものは押さえつつ、

現状を見ながらお互いに

妥協できる着地点を探す、

これが交渉という仕事です。

 

 

理屈ばかりを振りかざして、

相手を「論破」しようとすると、

交渉はいつまで経っても

まとまりません。

 

 

抱えている交渉案件が

解決しないと、

弁護士にも報酬は入らないし、

案件がたまる一方にな

ってしまいます。

 

 

このように、

プロの交渉ごとの現場では、

意外に「論破」というものは

使われていないのです。

 

 

 

 

 

「裁判沙汰」を避けるには、「論破」は有害無益

このように、

「論破」は、

相手を打ち負かして恨みを

買うには良いですが、

基本的にトラブルを解決する

方法には向きません。

 

 

むやみやたらと

「論破」する癖をつけると、

かえって他人とのトラブルを

招きがちになります。

 

 

そして、

トラブルが起こったときも、

相手を「論破」しようと

ばかり考えると、

トラブルがおさまらず、

最悪は「裁判沙汰」へと

発展する危険があります。

 

 

この点、

私のミッションは、

ということ。

 

 

はっきり言って、

「裁判沙汰」を避けるためにも、

「論破」は有害無益だと思います。

 

 

もちろん、

私も法律家ですから、

法的な理屈の正しさ

というものを否定する

わけではありません。

 

 

しかし、

同時に、

理屈だけで物ごとは解決しない、

人間は感情で判断する生き物なのだ、

ということも肝に銘じないと

いけませんね。

 

 

それでは、

また。

 

 

 

 

 

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今回は、取引先に、契約書を訂正してもらいたい、そんなときどうする? というテーマでお話しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

活動ダイジェスト

昨日は、早朝から渋谷区倫理法人会の経営者モーニングセミナーに参加。その後、午前中は弁護士会館にて健康診断の受診。血圧が高いということで、保健指導を受けることになってしまいました。
運動量を増やして体重を落とす、大好きなラーメンとうどんを控えるなど、課題が明らかになりました・・・。
午後は事務所で仕事。オンラインでの裁判期日の対応や、お客様との打ち合わせなどでした。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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