「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

「背中を見て」は通用しない??

生き方

LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

「先輩の背中を見て覚える」とか、

「子どもは親の背中を見て育つ」

という言葉があります。

 

 

しかし、単に

「背中を見る」だけでは、

今の変化の激しい時代を

生き抜いていくことは難しい。

 

 

背中を見つつ、

新しいことにも果敢に

チャレンジして、

時代の変化に応じて柔軟に

生きていくことが求められます。

(今日の「棒人間」 背中を見せる人??)

 

<毎日更新1034日目>

「先輩の背中を見て学ぶ」は通用しない?

今年の1月から、

うちの事務所に新たに

2人の新人弁護士が

入所してくれました。

 

 

「新人」とは、

初々しいもので、

私も自分が新人弁護士だった

時代を思い出して、

懐かしくなります。

 

 

そんな私も、

今年は弁護士になって

20年目になりますので、

そろそろ「ベテラン」と

呼ばれる年代に入りつつ

あります。

 

 

2人の新人と一緒に

仕事をすることも

あるわけですが、

 

 

果たして

「ベテラン」の私は、

彼らにちゃんと

「背中を」見せて

あげられているのか?

 

 

実は、

弁護士の世界というのは、

新人教育もまだ

前近代的なところがあり、

私の新人の頃もそうでしたが、

あまり丁寧に一から

十まで教えてくれる、

という感じではありません。

 

 

その辺は、

ちょっと「職人的」でして、

「先輩の背中を見て仕事を覚えろ」

といった風潮があります。

 

 

私も新人時代、

先輩弁護士と一緒に

仕事をさせていただく中で、

先輩から多くのことを

学びました。

 

 

裁判での書面の書き方、

証人尋問のやり方、

依頼者とのコミュニケーション

の取り方、

相手方との交渉の仕方など、

先輩の見様見真似で

覚えたものです。

 

 

今の私が持っている

弁護士としての基本的な技量は、

みなこの「先輩の背中」を見て、

学ばせていただいたものが

ほとんどです。

 

 

他方で、残念ながら、

この変化の激しい時代に、

「先輩の背中」だけを見ていては、

自分がこれから職業人として

生きていくのに不十分だとも

感じています。

 

 

私が新人時代は、

たとえば弁護士としての

営業やマーケティングなどを

教わる機会はありませんでした。

 

 

当時は、

誰もそんなことをやらなくても、

仕事が十分にあって食べて

いけたからです。

 

 

ところが、

その後時は流れ、

弁護士の業界も環境が

大きく変わりました。

 

 

わずかこの20年で

我が国弁護士数は倍に増え、

弁護士間の競争が激しくなり、

中には食べていけない弁護士や、

不正に手を染める弁護士も

目立つようになってきました。

 

 

そんな中で、

きちんと食べていくためには、

営業やマーケティングなどを、

自分で自ら学ばざるを

得ませんでした。

 

 

変化が激しいのは、

弁護士の世界だけではなく、

今はどの世界でも

同じだと思います。

 

 

昔は、

「先輩の背中」を見て

学んでいるだけで

良かったものが、

そうも行かなくなってきた。

 

 

単純に、

上から教えられたことを

忠実に身につけ、

それを後輩に伝承していく、

 

 

そんなプロセスだけでは、

生き残っていくのが

難しい時代になったと

言えるでしょう。

 

 

ですから、

今の時代は、

「先輩の背中」を見て学びつつ、

自ら新しいことを積極的に

学んで身につけていく。

 

 

そうして、

時代の環境変化の中で

たくましく生きていく

しかありません。

 

 

「先輩の背中」

と言いましたが、

今のようなテクノロジーの進化と、

それに伴う環境の激変の中では、

むしろ自分よりも後輩、

新しい人たちからも

学ぶことは多いのです。

 

 

「後輩の背中」

(という言葉があるかどうかわかりませんが)

からも謙虚に学ばせてもらう、

そんな柔軟さも必要でしょう。

 

 

 

 

「子どもは親の背中を見て育つ」と言われるが・・・

同じことは、

親子の関係にも

言えると思います。

 

 

「子は親の背中を見て育つ」

と言われます。

 

 

それは今も変わりませんが、

「親の背中」だけ見ていては、

やはり今の時代を生き抜いて

いくことは不可能でしょう。

 

 

なにしろ、

今の子どもたちの65%は、

今存在しない職業につくとも

言われています。

 

 

こんなことは、

今まで人類が経験した

ことのない事態です。

 

 

親の背中を見て育ち、

親と同じような職業につく、

そんなこれまでの生き方の

モデルは根本的な変革を

迫られています。

 

 

 

 

 

これからの「背中を見せる人」の視点

ですから、

「背中を見て学ぶ」

という姿勢は今も必要ですが、

それだけでは不十分で、

今までにはない新しいことを

積極的に吸収していく必要が

あるでしょう。

 

 

それは、

先輩や親の「背中」を

見ても学べないこと

だったりします。

 

 

こういう時代にあって、

若い人に「背中を見せる」

立場にある人は、

どう生きれば良いのか?

 

 

私が思うには、

やはり「自分の背中」を見せて、

「自分の生き様」をきちんと

見せることは必要でしょう。

 

 

自分の仕事に対する想い、

スタンス、

自分が持っているノウハウ

などはしっかりと伝えて

いくべきかと。

 

 

ただし、

伝え方が難しいですね。

 

 

これからの若い人たちの

考え方を縛ってしまうような、

価値観を押し付けるやり方は

どうかと思います。

 

 

若い人の首根っこをつかまえて、

「俺の背中を見ろ」という

やり方は通用しないでしょう。

 

 

そうではなく、

さりげなく、

しかしきちんと

「自分の背中」を

見せて伝える工夫、

これが求められるのでは

ないかと思います。

 

 

親子の関係も同じですね。

 

 

まず「自分の背中」

子ども見せて、

人としての生き方の

基本的な部分は、

親として子どもに

教えなければなりません。

 

 

しかし、

難しいのは、

ついつい親の価値観を

子どもに押し付けて

しまいがちになること。

 

 

子どもはこれから、

今の親が想像もできない

ような変化の激しい時代を

生き抜いていかなければ

なりません。

 

 

親の前近代的な価値観を

子どもに押し付けるのは、

やはり害悪だと思います。

 

 

今の私は、

仕事的には「ベテラン」として、

若い人に何かを伝えなければ

ならない立場にある。

 

 

同じく、

家庭でも「父親」として、

息子に何かを伝えなければ

ならない。

 

 

上手に「自分の背中」

を見せつつ、

これからの変化の激しい

時代を柔軟に生きて

いけるようなフォローをする。

 

 

難しいですが、

これが今の時代に

「背中を見せる人」に

求められる視点なのかも

知れません。

 

 

自戒の念を込めて。

 

 

それでは、

また。

 

 

 

 

<サービスメニュー>

◾️裁判しないで解決するノーリスクプロモーター・弁護士 吉田悌一郎のプロフィール

 

◾️法律相談のお申し込み

 

◾️顧問弁護士サービスについて

 

◾️セルフマガジン『裁判しないで解決する方法』の無料送付

 

◾️YouTube(渋谷の弁護士・吉田悌一郎の中小企業ビジネス法務チャンネル)

 

◾️Voicy(裁判しない弁護士のトラブル解決ラジオ)

 

 

 

 

 

最新動画 

今回は、「【会社役員】どう違う? 取締役と執行役員」というテーマでお話ししています。

 

 

 

 

活動ダイジェスト

昨日は、朝からタイムズのカーシェアで千葉の木更津へ。
息子の保育園時代のお友達家族と、うちの家族とで、木更津にあるクルックフィールズという自然やオーガニックをモチーフにした農園へ。
BBQをしつつ、遊びつつ、1泊してきました。

 

 

 

LINEで送る
このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

お問い合わせ

住所 150-0031
東京都渋谷区桜丘町4番23号渋谷桜丘ビル8階
マップを見る
受付時間 【平日】9:30〜18:00
【土曜日】9:30〜12:00
渋谷共同法律事務所のHP

           

裁判しないで解決する
ノーリスクプロモーター

                               
名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

カテゴリー

月別記事