「訴えてやる!」と脅す人がいます。
しかし、実際に本当に裁判を起こしてくる人は
稀です、というお話しです(^ ^)
(訴えるのは裁判所への面倒な手続きが必要@東京地方裁判所)
<毎日更新539日目>
先日、とある不動産業の社長が慌てふためいて
ご相談にお見えになりました。
(守秘義務がありますので、ご相談内容は
大幅に変えています。)
タイヘンなことになりました!
そんなに慌てて、いったいどうされましたか?
とある不動産売買で、お客さんからえらいクレームを受けているのです。
どんなクレームを受けたのですか?
それが、うちの会社の社員の対応が悪いとかいろいろと難癖をつけられて。
どれも言われのないクレームばかりなのですが・・・。
なるほど、いわゆるクレーマーですね。
それで、どうしました?
このお客さんのクレームが段々とエスカレートしてきて、ついに
うちの会社を「訴えてやる!」と言われたんです。
なるほど、「訴えてやる」と来たわけですね。
お客さんから「訴える」なんてことを言われて、さすがに私も慌ててしまいました。
どのように対処したら良いでしょう?
特に現時点で対応する必要はないと思いますよ。
ええ?
だって相手はうちの会社を「訴える」と言っているのですよ!
訴えると言っても、実は結構タイヘンなんですよ。
訴えるというのは、裁判所というところでしたキチンとした手続きをしなければなりません。
弁護士に裁判を依頼すれば、それなりにお金もかかります。
弁護士に頼まないで自分で裁判をやろうとすると、エラく面倒な手続きが待っています。
なるほど、そうなんですね。
脅しで「訴える」という人はよくいますけど、本当に裁判で訴えてくる人は多くはありません。
ですから、「訴える」という脅しに負けて、クレーマーの言いなりになってはダメですよ。
万が一訴えられたとしても、裁判所から「訴状」という書類が届くので、その時に対応を考えても遅くはありません。
なるほど、ちょっと安心しました!
そうなんです。
「訴えてやる」のもそう簡単ではありません。
弁護士に頼むなら、まず弁護士を探して、
お金も払わなければなりません。
弁護士に頼まない「本人訴訟」の場合はもっと面倒です。
「訴状」と呼ばれる、自分の主張を法律の枠に
乗せた文書を作らなければなりません。
そして、自分の主張を裏付ける証拠も提出しなければ
なりません。
さらに、1ヶ月に1回程度開かれる裁判の期日には、
裁判所まで実際に足を運ばなければなりません。
ハッキリ言って超めんどくさい!!!
ですから、口先で
と息巻いても、本当に自分の主張が正しいという信念のない人は、
裁判などおいそれと起こせるものではないのです。
ですから、悪質なクレーマーなどから、
と言われたときには、冷静になって、心の中で
こうつぶやきましょう。
心の中ではこのくらい冷静でいることが重要です。
悪質なクレーマーなどが
と言ったときは、まあほとんどは「単なる脅し」で、
実際に裁判まで起こしてくることは稀です。
むしろ、
という脅しを本気にして、クレーマーの過剰な要求
などに屈しないようにすることが大切です。
私の弁護士としての使命は、中小零細企業のトラブルは
もし
と脅された場合は、ご相談ください。
そうした場合の対処法を懇切丁寧にお教えしますよ(^^)
というわけで、
今日のポイントは
ということです。
ただ、ほんの希に、本当に「裁判」を
起こしてくる人もいます。
本当に裁判を起こされた場合は、どう対処したら
良いのか?
その辺は、長くなりましたのでまた明日!
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Profile
中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。