「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

問題のある社員、お金を払って辞めてもらうはアリか?

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問題のある社員がいても

日本の法律では会社が

解雇するハードルは非常に高い。

 

 

下手に解雇などするくらいなら

その社員にある程度お金を払って会社を

退職してもらうという方法も検討すべきです。

 

(今日の「棒人間」 お金で解決はアリ??)

 

<毎日更新1296日目>

あんな奴にビタ一文払いたくない?

300万円だって??冗談じゃない!なんであんな奴にそんな金を払わなければいけないんだ!

人の問題は難しい。

 

 

中小企業の社長の抱える大きな

悩みの1つがこの「人」の問題。

 

 

ただでさえ

社員数の少ない会社で

 

 

何かと問題の多い社員が1人いるだけで

本当に大変です。

 

 

これが大企業や役所であれば

人事異動や配置転換などでうまく

「調整」することができます。

 

 

ところが

中小企業では

 

 

問題のある社員1人がいるだけで

会社全体の雰囲気が一変します。

 

 

他の社員との協調性がなく

問題ばかり起こす社員がいると

 

 

挙げ句の果てには会社全体の

生産性にすぐに影響が出てしまいます。

 

 

そこで

なんとかこの社員には

会社を辞めてもらいたい。

 

 

ただ

これと言って法的に通りそうな

「解雇理由」がない場合

 

 

やはり辞めてもらうには会社側も

それなりの痛みを覚悟

しなければなりません。

 

 

1つは

 

 

まとまったお金を退職金なり

解決金なりの名目で支払って

辞めてもらうという方法です。

 

 

ところが

このお金の支払いを

拒否する社長がいます。

 

 

問題があるのはあの社員だ

なぜ会社がそんな多額のお金を

払わなければならないのか。

 

 

 

 

 

お金を払うの拒み続けた結果

会社を辞めさせたいけど

お金を払うのは嫌だ。

 

 

そこで

この社長は

 

 

なんとこの社員を「解雇」

するという荒技に出ます。

 

 

当然

後日この社員の代理人を名乗る

弁護士から「内容証明」が届きます。

 

 

そして

「不当解雇」だということで

解雇無効の裁判を起こされます。

 

 

裁判は1年続きましたが

結局解雇は認められず

会社は敗訴します。

 

 

解雇が無効だということは

裁判をやっている期間もずっと

 

 

その社員は会社の社員としての

地位を有していたことになります。

 

 

ですから

会社はその社員に対して

 

 

その間の給料をさかのぼって

支払わなければならなくなります。

 

 

これを「バックペイ」を言います。

 

 

なにしろ

1年分の給料ですから

 

 

やはり数百万円という

金額になってきます。

 

 

その他

裁判をやった弁護士費用もかかります。

 

 

その上

もっと恐ろしいのは

 

 

裁判で解雇は無効と判断されていますので

解雇したはずのその社員が会社に

戻ってくることになります。

 

 

ただでさえ社員数の少ない中小企業に

昨日まで裁判で泥沼の争いを

していたその社員が戻ってくる。

 

 

考えただけでも

ゾッとしませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

どちらが得か、冷静な経営判断が必要

そのときになって

社長は気づくはずです。

 

 

ああ

あの時解雇なんかしないで

 

 

300万円支払って辞めて

もらうべきだったと。

 

 

なぜなら

もしそのお金の支払いを拒否して

社員を「解雇」すれば

 

 

結果的にもっと大きなお金と時間を失い

しかも自体は何も改善しないという

 

 

上記のような恐ろしい結果になる

可能性があるからです。

 

 

中小企業にとって

確かに300万円というお金は

かなりまとまったお金で

 

 

決して安いお金ではありません。

 

 

問題のある社員になぜこれだけ

支払わなければならないのか

という感情的な問題もあるでしょう。

 

 

しかし

経営者というものは

 

 

やはり将来を見据えて最善の

決断を下す必要があります。

 

 

上記のとおり

そのお金の支払いを拒否して

 

 

「裁判沙汰」に突入することが

ベストな経営判断だとは言えません。

 

 

「裁判しないで解決」するためには

一時的な痛みを伴っても

 

 

問題のある社員には早めに辞めて

もらった方がお互いのためです。

 

 

どちらが得な選択か

経営者として冷静な判断が

求められる場面ですね。

 

 

それでは

また。

 

 

 

 

 

 

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活動ダイジェスト

昨日は午前中は近所の耳鼻科を受診。いつものアレルギー性鼻炎の処方です。その後は1日自宅で仕事。夕方には顧問先のお客様とオンラインで打ち合わせなど。夜は夕食を担当し、鶏の唐揚げを作りました。

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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