「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

【「裁判」は寿命が縮む?】「裁判沙汰」はどれだけ面倒なのか?②

裁判

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「裁判」の手続きは、当事者にとっては

ストレスだらけです。

 

 

時間もコストもかかって、ストレスによってエネルギーも

奪われる。

 

 

決して冗談ではなく、「裁判沙汰」に巻き込まれると

寿命が縮むかも知れません。

 

 

 

(たたかい続けるのは大変??)

 

<毎日更新567日目>

「裁判」はとってもストレスフル?

このブログで私は、

中小零細企業は「裁判沙汰」に巻き込まれてはいけない!

と言い続けています。

 

 

ただ、どんなに「裁判沙汰」は大変だ、と言っても、

具体的にどんな風に大変なのか?

 

 

そこで、実際に「裁判沙汰」はどれほど面倒なのか?

こんなテーマで昨日からお話ししています。

 

 

昨日は、そもそも裁判を起こす、つまり「訴える」という作業

だけでも、かなり大変、というお話をしました。

 

 

 

 

今日は、訴えた後も、すなわち実際に裁判が始まっ後も、

どれだけ面倒か?

そんなお話をしたいと思います。

 

 

いろいろと面倒くさい準備を整えて、裁判を起こした後は、

裁判の「期日」というものが開かれます。

 

 

「裁判」というと、多くの人は、テレビドラマなどでの

派手な証人尋問のシーンなどを思い浮かべるかも知れません。

 

 

しかし、日本の民事裁判は、特に前半は当事者双方の主張

を記載した書面のやり取りが主流です。

 

 

つまり、まずそれぞれが自分に有利な主張を書面にまとめて、

それを出し合って、裁判官がそれを見て裁判の争点を整理

するというもの。

 

 

この手続きの中で、自分に有利な主張を書面にまとめるわけですが、

裁判の相手方から出された書面も見るわけです。

 

 

この相手方の書面というのは、当然相手方に有利な主張、

すなわち

相手方にとって都合の良い事情(=こちらにとっては都合の悪い事情)

が書いてあるわけです。

 

 

これを見ると、大方の人は心中穏やかではいられなくなります。

 

 

私も弁護士として「裁判」の仕事をする場合、この相手方から

提出された書面も自分の依頼者に送って内容を確認してもらいます。

 

 

そうすると、程なくしてその依頼者から、語気荒めの電話がかかってくることがあります。

 先生!ひどいじゃないですか!
相手方のあの書面、なんですか!
ウソばっかり書いていて!

会話

いやぁ〜、それオレに言われてもな〜💦。

いやいや、あれはあくまで相手方の「主張」に過ぎないんです。

こちらもそれに対する「反論」はこれからいくらでもできますから。

こう言って興奮する依頼者の方をなだめるのに苦労します。

 

こういう当事者にとっては決して楽しくない書面のやり取りが

数ヶ月続きます。

 

 

弁護士に依頼していれば、弁護士との打ち合わせも毎回のように

ありますし、その時間もバカになりません。

 

 

こんな風に、「裁判」はやっぱり当事者の方にとってはストレスフルなのです。

 

 

 

 

終わりたくても、なかなか終われない「裁判」

 

こうした書面のやり取り(主張整理)の段階がひと段落すると、

たいてい裁判官から「和解」の可能性についての打診があります。

 

 

早期に「和解」ができれば、当事者も「裁判沙汰」からそれだけ

早く解放されますし、裁判官も「判決」を書かなくてすみます。

 

 

当事者双方が色々と主張してきたけれども、どこかで落とし所

があれば、裁判の途中で和解が成立して、裁判が終了する、

ということもよくあります。

 

 

しかし、和解とは、当事者双方がある程度譲歩しあって、

裁判をやめましょうという合意ができないと成立しません。

 

 

当事者双方の「対立」が激しい時は、和解ができなくて、

「判決」に向けた手続きに進みます。

 

 

ここでは、いわゆる「尋問」が行われる場合もあります。

 

 

「尋問」も当事者にとってはストレスでしょう。

 

 

何度も弁護士と打ち合わせを重ねて、尋問の準備を

しなければなりません。

 

 

実際の尋問の本番では、相手方の弁護士から「反対尋問」と言って、

こちらに不利なことをネチネチと聞かれたり

もします。

 

 

こうした手続きなどが終わって、ようやく裁判所の「判決」が出ます。

 

 

裁判が始まって、判決が出るまで、多くは1年から2年程度の時間が

かかります。

 

 

しかし、判決が出ても、まだ裁判が終わらない場合もあります。

 

 

例えば、こちらが勝訴する判決が出たとしても、負けた相手方は

不服申し立てと言って、高等裁判所などに「控訴」の手続きを

行うことができます。

 

 

こうなると、まだまだ裁判は続く、ということになってしまいます。

 

 

また、控訴の手続きが終了しても、一定の制限はありますが、さらに

最高裁判所に不服申し立て(上告)を行うこともできます。

 

 

最高裁までフルコースで行くと、全体で2〜3年くらい

かかってしまうこともあります。

 

 

途中で

 もうしんどいからやめたい!

と思っても、なかなか終わりたくても終われないのが「裁判」

なのです。

 

 

このように、「裁判」というのは、時間やコストがかかることに加えて、

精神的にもストレスが非常に大きく、経営者が本来持っている

ポテンシャルやエネルギーを大きく奪われてしまうのです。

 

 

決して冗談ではなく、「裁判沙汰」に巻き込まれたために

 寿命が縮む

ということも、大いにあり得る話だと思います。

 

 

 

 

まとめ

というわけで、

今日のポイントは

 

 裁判はとってもストレスフルで、寿命が縮むかも!

ということです。

 

 

いかがでしょう?

 

 

私がこのブログで常々

 中小零細企業は「裁判沙汰」に巻き込まれてはいけない

と言い続けている理由が多少はお分かりいただけた

でしょうか?

 

 

「裁判沙汰」を避けるためには、常日頃からトラブルや紛争の

火種を無くしておく、つまり「予防」のための対策こそ重要なのです。

 

 

そして、万が一トラブルが起きた時でも、それをできるだけ早く、

小さいうちに解決してしまうこと。

 

 

そのためには、専門家の力を借りてでも、日頃から「予防」の体制を

しっかりと作っておくことですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

最新動画 

他人の戸籍謄本や住民票などを、単なる身辺調査の目的で取得することができるか、今回はこんなテーマでお話ししています。

 

 

 

 

 

 

 

 

活動ダイジェスト

昨日は佐賀市で1泊。
佐賀に行ったら必ずここに行きたいのが、ちゃんぽん「若柳」
昔よく食べたちゃんぽんですが、味は20年前のまま健在でした。


ここは私が日本一好きなちゃんぽんですが、特にスープに特徴があります。

その後は電車で福岡市内に移動しました。

 

 

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裁判しないで解決する
ノーリスクプロモーター

                               
名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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