長い人生の中でも、それまでの自分にとって
まったく縁もゆかりもない場所に住む、という
経験は普通あまりないでしょう。
私の場合は、ありがたいことに、若い時に
たった1年間でしたが、まったく見ず知らずの
土地に住んで生活する、という貴重な経験をしました。
今日はその頃の思い出話を書きました(^ ^)
(佐賀駅前にて撮影)
<毎日更新566日目>
先日から、妻の実家の法事のために福岡に帰省していますが、
そのついでにお隣の佐賀県まで足を伸ばして見ました。
佐賀は、今から約20年前、私がまだ司法修習生だった頃に
1年間だけ住んでいた場所。
たった1年とはいえ、私にとってはかけがえのない体験で、佐賀は私にとって
とも言うべき場所なのです。
司法試験に合格すると、司法修習と言われる研修期間が
当時は1年半ありました。
そのうちの1年間は、実務修習と言って、全国の裁判所や検察庁、
弁護士事務所に配属されて研修を受ける、と言うもの。
で、当局よりあらかじめ全国のどこに配属されたいのか、
希望を聞かれます。
驚くことに、希望は第1希望から第8希望まで8つも
書かなければなりません。
普通、8コも配属場所の希望を書けと言われても、書けないでしょう(笑)。
たった1年間とはいえ、そこに住んで生活しなければならないので、
司法修習生にとってどこに配属されるかは結構重要です。
で、私の場合は、なんとなくそれまで住んでいた場所を離れて、
南の方に住んでみたい、と言う希望を持っていましたので、
福岡とか、沖縄とかいろいろ希望を書いたわけですが、
8個も書ききれないので、第7か第8希望で
と書いてしまった。
これが運の尽きだったようです(笑)
と言うのは、どうしても佐賀県のような小規模な地域は
いたって人気がない。
なので、第7希望だろうが、第8希望だろうが、
らしいということは、後になって知りました。
そんなわけで、東京生まれ、東京育ちの私が、まったく
縁もゆかりもない「佐賀県」という場所で1年間を
過ごすことになったのです。
(当時住んでいた佐賀市内のアパートが健在でした。当時家賃が月額4万5000円)
それで、私は佐賀県で司法修習生の生活を送ったわけですが、
結果的にはこれが大正解でした。
当時は「はなわ」の佐賀県という歌が大ヒットしていた時期。
(あの「SAGA佐賀」ってやつ)
物価は安いし、食べ物は美味しいし、芋焼酎にハマったのも
九州に行ってからでした。
私と同期で同じく佐賀に配属された司法修習生は私を含めて
なんと
まあ、6人でよく遊んだな〜。
東京や大阪などの大規模地域は、修習生の数も多くて当時から
100人以上が配属されていましたが、佐賀はたったの6人。
数が少なかったせいもあり、裁判所や検察庁の職員さんなど
からも、ずいぶんと親切にしていただきました。
ボーリングやテニス、お花見、飲み会などにもよく誘っていただきました。
司法修習では、刑事事件を扱う研修もたくさんありました。
九州という土地柄(失礼!)、いわゆる裏社会の方々の事件も
たくさんあって大変でしたが、貴重な経験をたくさんさせて
いただきました。
弁護収集で、弁護士の方が警察署に被疑者の人の接見に行くのに
何度も同行させていただいていましたが、弁護士の方が必ず
と聞いていたのは衝撃的でした。
そう言えば、小指がない、という方をリアルで見たのはこの時が
初めてかも。
(両手の小指がない、という方もおられました・・・)
思わぬきっかけでたまたま配属された佐賀での生活でしたが、
間違いなくこの経験は私の人生の貴重な1ページとなりました。
あまりにも佐賀での生活が楽しすぎて、修習が終わりに近づいても、
もう東京には帰りたくないと思ったほどでした。
九州で弁護士をしようかしら、と随分迷った時期もありましたが、
いろいろあって東京に帰る道を選択しました。
今でも、あのまま九州で弁護士をしていたら、今頃どうなって
いたかな〜なんて想像することもあります。
大前研一さんの有名な言葉に、人生を変えたければ
というのがあります。
と言ったって、普通はそう簡単に住む場所を変えることなど
できません。
私の場合は偶然とはいえ、若い時にとても貴重な経験をさせてもらいました。
間違いなく自分の視野が大きく広がり、人生が変わった佐賀での1年間でした。
というわけで、
今日のポイントは
ということです。
今回、久しぶりに佐賀に帰りましたが、
私が昔20年前に行っていた飲み屋さんとかは
ほとんどなくなっていました。
コロナの影響もあるかと思いますが、ちょっと
残念に思いました。
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お昼は、こちらでちゃんぽんが美味しいと評判のあっちゃん亭へ。なんか毎日ちゃんぽんを食べてます(笑)
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。