
広島からミュージシャンを目指して
出てきたばかりの永ちゃんが
アルバイトで初めて買ったのが
なんとレターケース。
将来大手のレコード会社との契約書を
入れるために買ったというから驚きです。
実は
永ちゃんは
アーティストの世界に「契約書」を
広めたパイオニアだったというお話です。
(今日の「棒人間」 契約書は自分を守る武器??)
<毎日更新1511日目>
昨日は
日本のロック界のレジェンド
矢沢永吉さんが
実は冷徹なビジネスマンの側面も
あったという話をブログで書きました。
永ちゃんは
ミュージシャンを目指して
広島から出てきたばかりの頃
初めてのアルバイトの給料で
なんと「レターケース」を買った
というエピソードがあるそうです。
ギターとかじゃなくて
「レターケース」なんですね。
なんで??と思いますが
こういう理由だそうです。
すなわち
将来必ずロックミュージシャン
として成功する。
そうしたら
多くのレコード会社と契約するから
契約書をしまっておくレターケースが
必要になると。
もちろん
まだ無名の高校を出たばかりの
時代の永ちゃんです。
やっぱり
こういう人は
普通と発想が大きく違いますよね〜(笑)
しかし
これは決して笑い話ではありません。
昨日のブログにも書きましたが
この時代のアーティストの権利は
本当にひどいものでした。
昔大ヒットした
「およげ!たいやきくん」という歌。
一定年齢以上の人なら必ず聞いた
ことのある国民的大ヒット曲です。
ですが
これは「印税(歩合制)契約」ではなく
「歌唱料の一括買い取り契約」でした。
その後この歌は大ヒットして
レコードが約450~475万枚
(売上23億〜23億円相当)
という驚異的なヒットを記録。
ところが
契約に基づいて歌手の手元には
たったのたったの5〜6万円
ほどしか入らなかったそうです。
あの郷ひろみさんも
デビュー当時
まだ未成年であったいうことで
プロダクションから月5万円
程度しか報酬がもらえず
問題になったこともありました。
永ちゃん自身も
キャロル時代にレコード会社と
不利な契約を結ばされ
搾取されたという
エピソードがありました。
こんな風に
取引相手というものは
自分の権利を守ってくれるとは
限りません。
むしろ
こちらの無知に乗じて
こちらに著しく不利な
契約を押し付けてくる
現実には今でもこんなことは
いくらでもあるのです。
まだアーティストが契約を結ぶ
という認識がほとんどなかった時代。
まだ名もなき永ちゃんが
将来レコード会社との契約書を
入れるためにレターケースを買う。
昨日のブログにも書きましたが
実際に売れてからの永ちゃんは
レコード会社とのハードな交渉を制し
アーティストとしての正当な権利を
実現する契約を結びました。
これによって
無権利状態だったアーティストの
世界は大きく変わっていったのです。
いわば
永ちゃんは
アーティストの世界に「契約書」を広めた
パイオニアと言えるかも知れません。
「契約書」というと
忙しい経営者の皆さんにとっては
面倒なもの
厄介なものというイメージが
あるかも知れません。
しかし
きちんとした「契約書」は
いざという時に自分の権利を
守る大きな武器になるのです。
取引相手との間できちんと
契約書は作られているか?
きちんと自社の権利が守られる
ような内容になっているか?
取引相手に著しく有利な
内容になっていないか?
これを機に
一度御社の契約書を見直されては
いかがでしょうか?
それでは
また。
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
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私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。