「裁判しないで解決」する建設業・不動産業を多く扱う
渋谷の弁護士吉田悌一郎

あなたの「ものの見方」はゆがんでます!

証拠を集める

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世の中のトラブルは

人間の「ものの見方」が

ゆがんでいることが原因で

 

 

発生することが

少なくありません。

 

 

トラブルを予防するためには

人の記憶を当てにしてはダメで

 

 

きちんと「証拠」を残して

おくことが大切です。

 

(今日の「棒人間」 ものの見方がゆがんでる??)

 

<毎日更新1055日目>

 

長年

弁護士という仕事を

してきました。

 

 

弁護士という仕事は

人様の紛争ごとを扱いますので

 

 

これまで様々なトラブルを

見てきました。

 

 

トラブルが起きる原因の1つに

人間の持つ

 認知のゆがみ

という問題があります。

 

 

ここに

友人関係にあるAさんと

Bさんとの間で

 

 

金銭トラブルが

起きたとしましょう。

 

 

Aさんの言い分はこうです。

半年前、会社経営をしているBの事業資金が足りないというので、Bに100万円を貸したんです。
で、そろそろ返してくれと言ったら、Bの奴は、いろいろ言い訳をして、ちっとも返してくれないんです。

会話

なるほど、Bさんに100万円貸したんですね。借用書(契約書)は作ったんですか?

いやぁ〜、それが、Bは友人だし、信用してましたんで、借用書は作らずに貸しました。。。てへ。。。

まぁ

だいたい何も証拠が残っていないケース

だからこそモメるんですね。

 

 

相手方のBさんの言い分を聞いてみると

次のような答えが返ってきます。

いやいや、あれは、Aから資金援助としてもらったもので、返さなくてもいいという話だったんですよ。

とか

あるいは

あれは貸金ではなく、あくまで私の事業にAが投資してくれたお金なんです。だから、将来事業がうまくいって儲かったら利益配当をするつもりでいました。でも、事業がうまく行かなくて会社つぶれちゃいました。。。てへ。。。

というパターンなどなど。

 

 

要するに

AさんからBさんに100万円というお金が

渡ったという事実には争いはありません。

 

 

問題は

それについて

 

 

Aさんは

Bさんに貸したお金だと

認識しています。

 

 

貸したということは

当然返してもらえると

思っているわけです。

 

 

ところが

当のBさんはそれを

 

 

資金援助(贈与)

あるいは投資と

認識しています。

 

 

資金援助(贈与)であれば

もらったお金ですので

当然返す必要はありません。

 

 

また

投資であれば

将来儲かれば利益配当が生じますが

 

 

儲からずに会社がつぶれてしまえば

やはり返す必要なない

という性質のお金になります。

 

 

こんなバカな話があるか?

と思われるかも知れません。

 

 

しかし

現実のトラブルというのは

 

 

結構こうした「ものの見方」の

違いで起こることが

少なくありません。

 

 

先日

「アドラー心理学」に関する本を

読んでいたのですが(たまにはこういう本も読むのです)

 

 

そこにおもしろいことが

書かれていました。

 

私たちは、いろんなことを経験したとしても、ある特定の偏った考え方をもちがちだ。

自分独自の考え方・ものの見方を通じて、その経験をとらえるからだろう。
そして、その考え方・ものの見方というのは、自分のライフスタイル(性格)に沿ったものになっている。

 

そしてさらに

もっといえば、そのライフスタイル(性格)を強化する方向に活用することもあるくらいだ。
人は記憶を作り出す。
現実をライフスタイル(性格)に合わせて解釈する。
合わないものは記憶から排除することもある。
合ったものを受け取る。
受け取れたものだけを記憶する。
写真のように記憶するわけではなく、なかったものをあった、あったものをなかったと言い出したりする。

 

要するに

人間の記憶というものは

当てにならないということです。

 

 

それどころか

ある物ごとを「認知」する段階で

すでに「ゆがみ」が生じています。

 

 

簡単に言えば

人間というのは

 

 

自分に起こる出来事について

自分の都合の良いように見てしまう

という癖があります。

 

 

まさに

渡した100万円について

 

 

Aさんは貸金だから返して

もらえるはずだと認識する。

 

 

それに対して

Bさんは

 

 

あれは資金援助(贈与)だ

あるいは投資だから

返さなくてもよいと認識する。

 

 

いずれも

自分の都合の良いように

とらえているのがわかります。

 

 

Aさん

Bさんのどちらが悪いという

問題ではなくて

 

 

誰でも人間の「ものの見方」というのは

このようにゆがんでいる

ということなんです。

 

 

そして

世の中のトラブルや

「裁判沙汰」というのは

 

 

こうした人間の「ものの見方」

のゆがみから発生している

ことが少なくありません。

 

 

そこで

こうした不毛な「トラブル」を

予防するにはどうしたらよいか?

 

 

このブログをお読みの方なら

もうお気づきですね。

 

 

重要な取引は

きちんと「証拠」

を残すことです。

 

 

冒頭の事例でも

Aさんが100万円を渡す段階で

きちんと借用書(契約書)を作っておけば

 

 

後々になってもこれは貸金だ

ということがはっきりわかるわけです。

 

 

そうしておけば

後々友人であるBさんとの間で不毛な

争いが起こることを予防できたわけです。

 

 

ですから

Aさんとしては

この100万円が別に返ってこなくても

良いっと思って貸す場合は別として

 

 

もし返して欲しいのであれば

いくら友人であっても

 

 

きちんと借用書(契約書)

作るべきなのです。

 

 

そんなわけで

トラブルを予防するためには

 

 

まず人間の「ものの見方」がゆがんでいて

人の記憶が当てにならない

ことを自覚すること。

 

 

そして

トラブルを予防するための

「証拠」を残しておくこと。

 

 

これが欠かせないですね。

 

 

それでは

また。

 

 

 

 

 

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今回は、「50歳 この1年でチャレンジしたこと」というテーマでお話ししています。

 

 

 

 

 

活動ダイジェスト

昨日は、午前中はブログ、youtubeの動画撮影、編集など。
午後は息子のスイミングの送迎など。
夜は、家族で近所の焼肉に行きました。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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