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渋谷の弁護士吉田悌一郎

17歳で司法試験合格・17歳で法律はマスターできるのか?

弁護士業界

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17歳の司法試験合格者が出た

というニュースがありました。

 

 

17歳というと高校2年生。

 

 

果たしてこの年で「法律」は

マスターできるのでしょうか?

 

 

(今日の「棒人間」 法律を猛勉強する人)

 

<毎日更新1283日目>

17歳で司法試験合格という衝撃

昨日

司法試験の合格発表がありました。

 

 

司法試験というのは

弁護士や裁判官

検察官になるための試験です。

 

 

その中で衝撃だったのが

何と今年の合格者の中で

17歳の合格者がいたとのこと。

 

 

もちろん

現在の司法試験制度の

最年少合格者だそうです。

 

司法試験、最年少は17歳 合格1592人で政府目標上回る

 

 

17歳というと

高校2年生。

 

 

普通は

今の試験制度だと

大学を卒業して

 

 

さらに法科大学院(ロースクール)

というところに行って勉強して

 

 

20代半ばから後半くらいに

合格するというのが

合格者の一般的なパターンです。

 

 

私が受験した20数年前は

まだ法科大学院がありませんでしたが

 

 

やはり大学を卒業して何年もかかって

合格する人が多かったですね。

 

 

当時は合格まで10年以上かかるなんて

「強者(?)」も少なくなかったですからね。

 

 

ちなみに私も

合格したのは20代の

終わりの頃です。

 

 

そう考えると

17歳で司法試験合格というのが

いかにすごいかがわかりますね。

 

 

 

 

 

 

実は、法律は難しくない?

そう考えると

果たして本当に17歳で司法試験に合格することなんて

可能なのかという疑問があるかも知れません。

 

 

一般的には

「法律」という科目は

 

 

大学の法学部に入って初めて習うもので

高校までの科目にはほとんどありません。

 

 

まぁ

ちょこっと「憲法」を

習うくらいですよね。

 

 

ただ、「法律」というのは

小難しそうな外見をしていますが

 

 

実際に勉強してみると

一つ一つの理屈自体はそれほど

難しいというわけではありません。

 

 

たとえば

窃盗罪について定めた刑法235条

他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

 

 

窃盗というのは

いわば物を盗む犯罪で

他人の占有を侵害する犯罪です。

 

 

典型例が

お店で商品万引きをする。

 

 

お店の側が気づかないうちに

商品に対するお店の占有を

侵害するものが

 

 

窃盗罪ということになります。

 

 

逆に

お店の店員さんにナイフ

を出して脅して物を奪ってきた。

 

 

これは

「暴行または脅迫」を手段として

お店の占有を侵害しているので

 

 

窃盗罪ではなく

強盗罪となります。

 

 

逆に

他人の占有を侵害しない

犯罪もあります。

 

 

たとえば

人から預かったお金を

ネコババしてしまった。

 

 

これは

他人の占有を侵害している

とは言えない。

 

 

自分の占有のもとにある他人のもの

をネコババする行為なので

 

 

窃盗罪ではなく

横領罪となります。

 

 

こんな風に

1つ1つの理屈は

 

 

説明されればそれなりに

理解できると思います。

 

 

ところが

司法試験の恐ろしさは

 

 

勉強しなければならない

分量が半端ではないことです。

 

 

私が受けた頃の試験制度では

受験科目は

 

 

憲法、民法、刑法、商法

民事訴訟法、刑事訴訟法の6科目。

 

 

読まなければいけないテキスト

だけでも凄まじい量がありました。

 

 

こなしたテキストや

問題集を積み上げれば

 

 

自分の身長と同じくらいの

高さになります。

 

 

今の試験制度では

上記の6科目に加えて

 

 

行政法と選択科目の

合計8科目なので

なおさら大変です。

 

 

そう考えると

体力気力が充実していて

記憶力も良く

 

 

頭がやわらかい若い人の方が

合格しやすい試験とも言えます。

 

 

ですから

やり方次第によっては

 

 

17歳で合格することも

不可能ではないでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

法律家に必要な素養

ただ

17歳で司法試験に合格

したのはすばらしいですが

 

 

それで法律家としての

素養が十分かというと

少々疑問ではあります。

 

 

法律家というのは

「社会」の問題を扱います。

 

 

生の人間に接する

 

 

それもトラブルに巻き込まれている人

紛争の渦中にある人を扱う仕事です。

 

 

ですから

知識や理屈だけではなく

 

 

やはりある程度人生経験を積んで

「まぁ、世の中ってこんなもんだよね」

という感覚を持つことも大切です。

 

 

それは

今の世の中の現状に妥協しろと

言っているのではありません。

 

 

世の中の現状や世間と

いうものを理解していないと

 

 

人間の行動そのものが

理解できないのです。

 

 

人間

長い人生を生きていれば

 

 

誰だって失敗すること

不慮のトラブルに巻き込まれる

ことはあるものです。

 

 

人生でつまづいた人

失敗した人

 

 

トラブルに巻き込まれた人にも

それなりの事情があります。

 

 

法律家という職業は

そうした生の「人間」を理解し

 

 

共感するといった

心の機微も必要です。

 

 

そういったいわば

「人間力」を鍛えるには

やはり人生経験しかないでしょう。

 

 

たくさんの人と接して

いろいろ失敗もして

世間である程度もまれていく。

 

 

良い法律家になるためには

そうしたプロセスも必要です。

 

 

17歳という若さで司法試験に合格すれば

将来いろいろな可能性があるでしょう。

 

 

ぜひ「人間力」を高めて

すばらしい法律家になって

いただきたいですね。

 

 

あと

今年の司法試験合格者の

最高齢は70歳だそうです。

 

 

17歳で合格もすごいけど

70歳で合格もまたすごいですよね。

 

 

人間いくつになっても

夢を持ってがんばれる。

 

 

大変勇気をもらえます。

 

 

それでは

また。

 

 

 

 

 

 

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昨日は、早朝から渋谷区倫理法人会の経営者モーニングセミナーに参加。その後は事務所で仕事、担当している案件のお客様との打ち合わせなど。夕方は早めに帰宅し、息子の習い事(美術教室)の送迎、合間にYouTubeの動画撮影、編集などでした。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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