
弁護士の事務所というのは
そのほとんどが1人〜2人の
零細事務所です。
他方で
私の事務所は弁護士が
11人で中規模事務所。
弁護士の事務所は1人がいいか
複数がいいか
考えてみました。
(今日の「棒人間」 複数のメリット??)
<毎日更新1468日目>
その弁護士が所属する事務所
のことを「法律事務所」と言います。
法律事務所は弁護士1人でも
作ることができます。
法律事務所は
法人化して「弁護士法人」
とすることもできます。
ややこしいですが
「弁護士法人」も
弁護士が複数の場合と
弁護士が1人しかいない場合もあります。
日本の法律事務所は
1つの事務所で何百人も弁護士を
抱えいている巨大事務所が
いくつかあります。
しかし
全体底に見ると
弁護士が1〜2名の零細個人事務所
が圧倒的大多数です。
ただ
その中間の規模として
弁護士数が10名〜30名程度の
中規模の事務所もあります。
うちの事務所は2025年5月現在で
弁護士数が11名なので
一応この中規模の事務所
ということになるでしょう。
ちなみにうちは
弁護士法人の形態はとっておらず
「共同事務所」という形態をとっています。
これは何かと言うと
読んで字の如く
複数の弁護士が寄り集まって
「共同」で事務所を経営するというもの。
まぁ
言ってみれば個人事業主の寄せ集め
と考えていただいて良いかも知れません。
法律事務所を経営するにあたり
大きな固定費は事務所の家賃と
事務局スタッフの給料です。
この経費を
複数の弁護士で負担して
事務所を運営しています。
うちの事務所の場合
「共同事務所」といっても
各弁護士が担当している
案件はそれぞれ違います。
たまに他の弁護士と組んで一緒に
案件を担当することもありますが
基本的には各自が単独で
それぞれ仕事をしています。
だから
本当に先ほど述べたとおり
「個人事業主」の寄せ集めといった感じで
私などもある意味好き勝手に仕事をしています。
事務所にかかる共同の経費
さえきちんと払えていれば
特に問題はありません。
それならば
独立して1人で事務所を
作った方が良いのではないか
と言われることもあります。
確かに
それも一理あります。
自宅でひとり事務所とかにすれば
もっと気楽でしょう。
私は基本マイペース人間ですから
ひとりの方が合っているかも知れません。
今
自宅から事務所まで通勤時間が
片道約30分ほどかかりますが
これも不要になります。
経費の面でも
その方がはるかに安くすむでしょう。
実際に最近では
そうした形態でひとりでやっている
弁護士も少なくありません。
しかし
私は今のところ
今の事務所を出て
独立するつもりはありません。
それは
複数いる事務所の「スケールメリット」を
ある程度感じているからです。
まず
複数事務所の大きなメリットの1つは
セキュリティー面です。
弁護士の仕事というものは
紛争ごとを扱います。
うちではないですが
過去には
紛争の相手方が弁護士の
事務所に乗り込んできて
弁護士が刺されたとか
んな物騒な事件がいくつかありました。
弁護士の仕事というものは
どうしてもそういったある種の
「危険」がつきまといます。
また
そこまで行かなくても
やはり紛争の相手方を事務所に
呼んで交渉することもあります。
そんなとき
事務所には自分1人しかいないとか
まして自宅事務所だったらやはり
セキュリティー上の不安があります。
だから
やはり複数の事務所というものは
弁護士の仕事上不可避的に発生する
こうしたセキュリティーの
リスク対策になるのです。
それから
やはり難しい案件などを担当すると
今でも判断に迷うことがあります。
そんなとき
事務所の他の弁護士に気軽に
相談することができます。
自分が経験したことのない仕事でも
他に経験のある弁護士がいれば
その人の知見も利用することができる。
これは
結果的にはお客様にとっても
メリットになります。
また
もう1つリスクヘッジと言えば
私ももう52歳
年齢的にいつ何があるかわかりません。
私に万が一のことがあったとき
ひとりだったら私のお客様に大きな
迷惑をかけてしまうかも知れない。
事故か病気などで何かで長期入院を
余儀なくされることも
あるかも知れません。
そんなとき
今の事務所であれば
他の弁護士に助けて
もらうことができます。
また
いつでもそういう態勢がとれるということが
お客様の安心感にもつながるでしょう。
私の場合
今は中小企業の顧問契約の
仕事がメインとなっています。
顧問契約となれば
ある程度長期間そのお客様と
お付き合いすることになるので
こういった点はなおさら
重要ではないかと考えています。
ちなみに
私は弁護士としてデビューして20年
事務所を変わったことがなく
ずっと今の事務所にいます。
その最大の理由は
上記のメリットももちろんありますが
比較的事務所内の人間関係が良く
「居心地が良い」というのもありますね。
私もいろいろネットで発信をしていて
ある意味好き勝手にやっていますが
それに対して何も言われません。
事務所のメンバーに気兼ねなく
あれこれ自由にやれている
というのも大きいですね。
そんなわけで
これからも今の事務所でやっていくだろうな〜
と思っています。
それでは
また。
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今回は、「反社リスク対策・契約書に「暴排条項」を入れるべき理由」というテーマでお話ししています。
活動ダイジェスト
昨日は雨のため、自宅に引きこもりの休日。夜は夕食を担当し、おかずにはオクラと鶏肉の揚げ煮を作ったら好評でした。
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Profile
中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。