
今年の1月に埼玉県八潮市で
発生した道路の陥没事故。
実は事故現場周辺の飲食店などが
いまだに営業停止を余儀なく
されているケースがあります。
こうしたお店の補償などは
どうなるのでしょうか?
(今日の「棒人間」 道路の陥没に注意??)
<毎日更新1484日目>
先日
ブログの読者の方から
ご質問をいただきました。
埼玉の道路陥没事故、あの事故の影響で、今も周辺の飲食店などが営業を停止を余儀なくされています。その補償とはかどうなるんですか?
今年の1月に埼玉県八潮市で
発生した道路の陥没事故。
あの事故は
地下の下水道が老朽化し
下水道管が破損したことが
原因と言われています。
この下水道はなんと
1983年に設置されてから
42年が経っているそうです。
下水道管が破損し
管の内部を流れる下水がその
隙間から外部に流れ出て
地中に流れ出します。
流れ出た下水が
水圧や流速の影響で
管の周囲にある砂や土を
削って運び出す。
そのため
地中の土が少しずつ削られて流失し
地中に空洞が形成されてしまったようです。
この事故では
トラックの運転手の方が亡くなる
という被害が発生しています。
しかし
この陥没事故による被害は
それに止まりません。
あの事故で
周辺地域の飲食店や美容室などが
水が使えないなどの関係で営業停止に
追い込まれました。
それがいまだに続いていて
今もまだ営業停止を余儀なくされている
お店などがあるそうです。
実際
和食麺処サガミ八潮店という
お店のホームページを見ると
「1月28日から休業中」と
記載されています。
このように
今回の陥没事故の影響で営業が
できなくなったお店の補償などは
本来どうなるのでしょうか?
今回問題となった下水道は
埼玉県が管理する下水道
だったようですね。
実は
国家賠償法という法律があり
国や地方公共団体の営造物について
その設置または管理に瑕疵があったために
他人に損害を生じたときは
国や地方公共団体の賠償責任を
規定しています。
今回の下水道は
まさに埼玉県が管理する
「営造物」に該当します。
今回は
その下水道管が老朽化し
破損していますので
おそらく埼玉県側の管理の
不備があったものと考えられ
その場合には「瑕疵」にも該当します。
そこで
今回の事故は
国家賠償法に規定する
埼玉県の営造物責任に該当し
賠償責任を負う
という流れになるものと考えられます。
報道を見る限り
まだこうした周辺のお店などに
きちんとした補償がなされたという話は
聞いていません。
1日も早く正当な補償が
なされるよう願ってやみません。
それでは
また。
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