専門家として、
知らないことを
聞かれたときに、
「わかりません」と
言うのは勇気がいります。
しかし、
「わかりません」と言えずに
適当に誤魔化すのは
とても不誠実です。
むしろ信頼できるプロは、
わからないことは
「わかりません」と
正直に答えるものです。
(今日の「棒人間」 わからないことはわからないと言うのが大事??)
<毎日更新845日目>
これはちょっとわかりません。
今すぐお答えできないので、ちょっと調べてみて後日ご連絡します。
一応「専門家」という
看板を出して仕事を
していますので、
何かを尋ねられて
「わかりません」というのは、
実は勇気がいります。
「わかりません」
なんて言うと、
などなどと、
つい考えてしまいます。
新人弁護士の頃は、
特にこの「わかりません」
が言えませんでしたね。
弁護士だからといって、
法律のことを
何でも知っている、
というわけでは
ありません。
というか、
司法試験で勉強するのは、
基本の核となるごく一部の法
律だけです。
日本の法律の数は、
約2000ほどありますので、
弁護士でも、
実は知らない法律の方が
多いわけです。
あと、
この事案の場合は、
どの法律が問題となって、
手続きがどうなって、
その結果見通しは
どうなるか。
これを的確に示せる
ようになるのは、
弁護士としての実務経験、
つまり「場数」を踏む
必要があります。
当然、
新人弁護士は「場数」を
踏んでいませんので、
実はわからないことだらけ、
なのです。
ですから、
新人の頃は、
一人で法律相談を
担当するときは、
とても緊張しましたね。
と、
内心不安でドキドキでした。
もしわからないことを
聞かれたら、
素直に「それはわかりません」
というべきなのですが、
まだ自信がないので
それができないんですね。
弁護士20年のキャリアが
ある今はどうでしょうか?
私は、
実に素直に
「わかりません」
と言います(笑)。
なぜなら、
わからないことは
わからないので
仕方ありません。
その代わり、
きちんと調べた上で
後日改めてお答えする
ようにしています。
「わかりません」
答えたからと言って、
お客様に逃げられた
ことはありません。
むしろ、
「ご丁寧にありがとうございます。」
とおっしゃっていただける
ことの方が多いです。
一番いけないのは、
本当はわからないのに、
「わかりません」と言えずに
適当なことを言って
誤魔化すことです。
これはあまりにも、
専門家として不誠実でしょう。
そうではなく、
その場でわからないことは
素直に「わかりません」と
言った上で、
後できちんと調べて回答する、
これがプロとしての
あるべき姿です。
そんなわけで、
わからないことを
聞かれたときに、
素直に「わかりません」と
言えるかどうか。
これはそのプロが信頼できる人か
どうかをはかる1つの
バロメーターになる
かも知れませんね。
それでは、
また。
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今回は、辞めたいのに辞められない、「雇われ社長」のリスクというテーマでお話ししています。
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。