(今日の「棒人間」 暗闇の中の「一筋の光」)
<毎日更新1342日目>
裕治郎さんのブログセミナーには
365日毎日ブログを書いた人だけが
進むことができる上級者コースがある。
これが「異端児エリート養成大学校」である。
365日毎日ブログを書くことで
中小零細企業経営者が陥りがちな
という四大疾病を一応矯正できた者
だけが進むことができる
ビジネスの学校だ。
私自身
365日ブログを書いて
この四大疾病が克服できた
かどうかはわからないが
ここまで来たら行くしかない。
私は
迷わず「異端児」を受講した。
2023年のことだ。
「異端児」は
「ブログセミナー」とは
別の意味でハードだった。
5ヶ月間
毎月1回泊まり込みで広島まで
通わなければならない。
その中には
「地獄の宮島合宿」という
2泊3日の合宿があった。
2泊3日
あの厳島神社で有名な
広島の宮島の旅館に籠り
ひたすら自分の
ミッション・ビジョン・パッション
を考える。
あまりのハードさに
途中で病気で倒れる受講生もいた。
「異端児」では
まず自分の「強み」を
徹底的に深掘りする。
そのため
自分の生い立ちにまで遡り
特にネガティブな自分の
過去をえぐっていく。
今まで封印していたような辛い過去とも
向き合わなければならない。
教室には
あちこちから啜り
泣く声が聞こえてくる。
そしてさらに
自分の「理想客」を
具体的に想定する。
過去の自分の顧客の中で
「理想客ベスト3」をピックアップし
徹底的に研究する。
このようなことは
今まで考えたこともなく
とても新鮮だった。
私もすでに50歳を過ぎている。
そして
弁護士の仕事も実に
多岐にわたる分野がある。
どんなお客様でもOKです。
なんでもやります。
これではダメだ。
もう
老い先短いのだ。
自分の理想とする
お客様を絞り込む。
そして
その理想のお客様に
自分は何を提供できるのか
これを徹底的に考える。
四苦八苦の末
ようやく私のミッションが
ここで完成した。
「裁判をしない弁護士」の誕生については
以前触れた。
私は
自分が経済危機に陥ってから
なるべく外の世界へ
出ていくようにした。
それはでは
ほぼ同業者とばかり
付き合っていたが
ビジネスの交流会などにも
積極的に顔を出すようにした。
それはもちろん
「人脈」を作りたい
という下心からだった。
ただ
数々の中小企業経営者との
付き合いはおもしろかった。
会社の規模は小さいが
自分の仕事に誇りと情熱を
持っている人が多い。
自分も事務所の経営には
苦しんできたので
大変な経済環境の中
がんばっている経営者にシンパシーを
感じるようになった。
外の世界を見ていると
自分の苦労など取るに足らない。
大いに励まされもした。
いつしか私は
自分の仕事として
こういった中小企業の経営者を
応援したいと思うようになった。
中小企業の経営者に自分が
お役に立てることと言えば
中小企業のトラブルや
「裁判沙汰」を予防することだ。
かくして
弁護士になって
長年「迷走」を続けていた私だが
ようやく揺るぎない「ミッション」を
見つけることができたのである。
ありがたいことに
私の売上は
半減してしまった経済危機の時期から
ここ数年は元の水準に
回復することができた。
売上が元の水準に戻ったが
その内容はかつてと同じではない。
かつては
債務整理や「過払い」といった
いわば時代のトレンドだった
仕事をして稼いでいた。
しかし
「時代のトレンド」は
しょせん水ものだ。
「時代のトレンド」に頼っていては
いつまで経っても経営は安定しない。
今の私の売上は
中小企業の顧問の仕事が中核を
占めるようになってきている。
顧問契約を通じて
中小企業経営者のいろいろな
お困りのご相談に乗り
トラブルや「裁判沙汰」を
予防するという仕事だ。
まさに自分がやりたい仕事が中心だし
ありがたいことに
ほぼ理想的なお客様ばかりだ。
ここ最近
私の同業者の不祥事のニュースが
目立つようになった。
成年後見人になって
高齢者から預かっている
お金を使い込んでしまった。
詐欺事件の被害者を集め
回収の見込みがないのに
多額の着手金を払わせるといった
二次被害を引き起こす
事件も増えている。
こういう弁護士が
根っから悪徳弁護士だったかというと
まず違う。
もとは善良な
普通の弁護士だったはずだ。
しかし
かつての私と同じように
事務所経営に行き詰まり
その挙げ句に横領や詐欺といった
犯罪行為に手を染めてしまった。
犯罪行為はもちろん
許されるべきではない。
まして
法を守る立場にある弁護士だ。
だが
私はこうした報道に接するたび
どうしても「他人ごと」とは
思えないのである。
さて
年末年始にかけて
世の情報空間を汚し続けてきた
この駄文の連載シリーズにも
そろそろピリオドを打たねばならない。
恥ずかしい話だが
弁護士になれば
一生食いっぱぐれることはないと
本気で信じていた。
しかし
世の中はそう甘くはなかった。
自分が経済危機に陥った時
何が辛かったかといえば
自分が何をどうして良いのか
わからなかった
ということだ。
若い時から営業の
勉強をしたことがなく
弁護士という狭い
世界の中で生きてきた。
「カネに困っている」などということは
おいそれと誰にでも
相談できるものではない。
困り果てて
横領や詐欺といった犯罪に
手を染めてしまう弁護士を見るにつけ
一歩間違えば自分も
そうなっていたかも知れないと
今でも背筋が寒くなる。
大袈裟に聞こえるかも知れないが
あの時の私は
光の見えない暗闇の中で
もがき続けていた。
そんな私だったが
「ブログ」というものに
小さな一筋の光を見出すことができた。
そう
「ブログ」は
真っ暗闇の中で
渇望の果てにいた私に
小さな「希望の光」を
与えてくれたのだ。
今
私はかろうじてかつての
経済危機を脱することができた。
しかし
まだまだ安泰ではない。
いや
私も経営者の端くれである以上
「安泰」などは来ないであろう。
しかも
私という人間は
決して強い人間ではない。
油断すればすぐに
あの
という四大疾病が
「再発」するだろう。
だからこそ
これからもこの「ブログ」は
続けるしかない。
「ブログ」を通じて
少しでもお役に立つ
情報を発信していく。
それとともに
「ブログ」は弱い私自身を律する
欠かせないツールなのである。
2025年
私は今年52歳になる。
老い先短いとはいえ
もう少しばかりこの世に
生きることになるだろう。
晩節を汚さぬためにも
引き続き毎日しっかりと
「ブログ」を書き
自分と向き合って行こうと思う。
(おわり)
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今回は、「facebookと弁護士の営業」というテーマでお話ししています。
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Profile
中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。