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渋谷の弁護士吉田悌一郎

【声の権利】生成AIで声の合成、が違法になるかも

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「声」の権利を法的に保護しよう

という動きがあります。

 

 

生成AIを使って有名人の「声」を学習させ

それを自社のコンテンツなどに

勝手に利用する行為は

 

 

今後「違法」とされるかも知れません。

 

 

(今日の「棒人間」 声の権利は大事?)

 

<毎日更新1364日目>

生成AIで声の合成はOK?

私のあの歌声を、生成AIで真似されたんです。

あなたの声、ですか?

そうです。人の声を勝手にパクる行為は違法ではないんですか?

う〜ん、今のところはちょっと難しいかも・・・

生成AIの普及を受けて

声を保護するための議論が

活発化しているようです。

 

 

最近では

有名な俳優や声優

歌手やミュージシャンの声を

 

 

生成AIが学習し

それを無断で使う動画などが

増えているようです。

 

 

それに対して

日本俳優連合など3団体が

 

 

懸念を表明する記者会見を

開いたようです。

 

AI時代に問われる「声の権利」 無断動画に俳優懸念

 

 

なるほど

他人の声を勝手に使うこと

に対する法的な保護はあるのか?

 

 

今まであまり議論されたことが

なかったテーマではありますね。

 

 

まず

他人の声を勝手に使われること

によって被る精神的な苦痛という問題。

 

 

これは

肖像権にも似た話

と言えるでしょう。

 

【肖像権】他人の「顔写真」をネットで公開することのリスク

 

 

すなわち

人は

 

 

みだりに他人から写真を撮られたり

まして撮られた写真を世間に公表されたり、

利用されたりしない権利を持っています。

 

 

これと同様に

自分の声を勝手に利用されない権利

というものが考えられるかも知れない。

 

 

さらに

有名人の場合は

 

 

声が持つ「経済的価値」

という側面もあります。

 

 

これは

いわゆるパブリシティ権

と言われるもので

著名人のもつ顧客吸引力から生じる経済的な利益・価値を排他的に利用する権利

というもの。

 

 

すなわち

著名人の氏名や肖像

 

 

そして声なども

経済的な価値があり

 

 

勝手に利用されると

精神的な苦痛だけではなく

経済的な損失を被るという考え方です。

 

 

 

 

声を保護する「人声権」という考え方

今までは

肖像権などに比べると

 

 

「声」というものの法的保護の

議論はあまりありませんでした。

 

 

ところが

現役裁判官で

 

 

この声の権利

すなわち「人声権」というものを

提唱する人が現れたようです。

 

 

東京地裁で知的財産訴訟を

担当するベテラン裁判官が

 

 

声の権利について幅広い保護の

可能性を示す論文を執筆したそうです。

 

 

この論文では

「人声権」という

新たな権利を展開し

 

 

人声権は人格権に由来する

権利とされています。

 

 

論文では人声権によって

声の精神的な価値も法的に

保護できると指摘。

 

 

社会通念上の限度を超えて

名誉感情を傷つけたり

 

 

平穏な日常を乱したりする利用

なども違法になるとされてます。

 

 

 

 

 

 

 

声のパクリは違法になるかも

実は

この声を法的に保護しようという動きは

海外で進んでおり

 

 

エンタメ大国である韓国や

アメリカなどでは

すでに法制化されているようです。

 

 

こうした動きを受けて

日本政府も

 

 

声の保護について検討を

始めているようです。

 

 

具体的には

声の保護について

 

 

不当な取引や競争を規制する

不正競争防止法を改正して

 

 

対応するとの方向性が

示されているようです。

 

 

確かに

「声の保護」という問題は

重要ではあります。

 

 

ただ

過度に規制しすぎると

 

 

表現の自由の侵害につながったり

経済活動やAI技術の発展を

阻害することにもなりかねません。

 

 

ですから

法規制で対応するにしても

適正なバランスが必要ですね。

 

 

いずれにしても

今後は

生成AIを使って有名人の声などを学習させ

 

 

それを勝手に自分のコンテンツに

利用することは「違法」

とされるかも知れません。

 

 

中小企業でも

AIを使って様々なコンテンツを作り

 

 

ネットで発信している会社も

多いでしょう。

 

 

思わぬリスクとならないように

今後の立法の動向などには

気をつけておきたいものです。

 

 

それでは

また。

 

 

 

 

 

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昨日は、午前中は自宅で速読のオンラインレッスンを受講。夜は、息子の小学校の「親父の会」の新年会でした。

 

 

 

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名前吉田 悌一郎
住まい東京都

Profile

中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。

中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。

【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。

中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。

私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。

また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。

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