私たちは
自分が「当たり前」だと思っていることを
なかなか疑うことができません。
「水の中にいる魚は
水の存在に気づかない」
「文化人類学」からおもしろい
視点を学びました。

(今日の「棒人間」 自分を見つめ直す??)
<毎日更新1936日目>
自分の専門分野以外にも
いろいろな分野に触れた方が
良いのはわかっています。
しかし
まさか自分が「文化人類学」
の本を読むなんて・・・。

今まで
「文化人類学」といえば
アフリカやアマゾンの奥地などに
入り込んで現地調査をする学問
そんなイメージしかありませんでした。
私が専門とする「法律」
の世界から非常に縁遠く
今までまったく勉強した
ことはありません。
ところが
今回とあるきっかけで読んでみたこの本。
実は
「文化人類学」は
そういった地域の調査をするだけではなく
現代のビジネスシーンなどにも応用
できるいろいろな可能性を持った極めて
実践的な学問だということを知りました。
簡単にいえば
「文化人類学」も究極的には「人間」
というものを深く理解するための学問。
この深い「人間理解」が
現在のビジネスシーンにおける
消費者の行動分析などに
大いに活かすことができるのです。
この本は
大きく2つのシーンを取り上げています。
1つは
「遠くのもの」を「近くのもの」にする。
もう1つは逆に
「近くのもの」を「遠くのもの」にする
です。
早速内容を紹介してみましょう。
「文化人類学」は
ヨーロッパ諸国がアフリカやアジア
南米に進出した「植民地時代」に
その起源があると言われています。
すなわち
当時のヨーロッパ人が
海外に進出し
そこで出会った「自分たちとは違う」
人々について研究を始めた
というわけです。
初期の「文化人類学」は
「進化主義」という考え方で
要するに
ヨーロッパ人にとって
アフリカやアマゾンの
奥地で暮らす人々などは
「自分たちの昔の姿だ」と
捉えるものです。
つまり
こうした「未開の人」は
いまだ進化の過程にいる人たちで
いずれは自分たちヨーロッパ人と
同じ水準まで進化するのだ
というもの。
この「進化主義」は
結局ヨーロッパ人が「上から目線」で
その他の地域の人たちを「遅れた人」
と位置付けるという点で問題を
孕んでいました。
まさに
欧米の植民地政策と歩調を合わせて
発展した考え方と言えるでしょう。
その後
この「進化主義」は批判され
欧米人とそれ以外の地域の人々は
「対等」な関係であり
それぞれ違いを認め合うべきだという
「文化相対主義」が主流となります。
さらに
どんな地域の人々のどんな風習などにも
何らかの意味や機能が
あるという「機能主義」や
一見違うように見えても
同じ人間として本質的な構造を
備えているはずという「構造主義」
などが発展します。
そして
現在の「文化人類学」も
いまだこうした発展の
プロセスの中にいる
と言えるでしょう。
大切なことは
こうした「文化人類学」の発展プロセスは
「遠くのもの」
すなわち一見「未開人」のように見える
アフリカやアマゾンの奥地の人々の
暮らしや風習を理解する。
そして
「近くのもの」すなわち
私たちと同じ人間として
互いに理解し合おうとする
発展過程だったと言えるでしょう。
そして
この本のもう1つのシーンは
逆に今度は「近くのもの」を
「遠くのもの」にするというもの。
これは
私たちの日常を取り巻く当たり前の
習慣や常識を一回疑ってみる。
ある文化人類学者の言葉で
というものがあります。
これは何かというと
側から見れば
魚はいつも「水の中」を
泳いでいますが
魚自身にとって「水」は透明な
存在で気づかないということです。
つまり
当たり前すぎることは
気づかないということです。
これは
私たちの「文化」や「社会」
にも同じことが言えます。
私たちは
資本主義の経済システムや
合理主義という考え方に
染まりきっています。
時間を守るとか
仕事とプライベートを分ける働き方
お金を媒介して何でも交換できる
仕組みなどなど。
しかし
ちょっと目を遠くに向け
世界のあらゆる人々の
暮らしや習慣
考え方に触れてみると
これらは決して「当たり前」
ではないことがわかってきます。
たとえば
「時間」に対する感覚などは
結構その国やその地域によって
いろいろな捉え方があります。
日本のように「時間」は
守るものという文化もあれば
「時間」には遅れるのが当たり前
という文化もある。
このように
「近くのもの」つまり私たちの常識
からいったん離れてみて
「遠くのもの」を見てみることによって
自分たちを「相対化」「客観化」
しようとする試みです。
言い換えれば
「他者を知ること」で
「自分が見えてくる」という
副産物を得ることができます。
「近くのもの」を
「遠くのもの」にすることで
視野が広くなり
回り回ってそれが「自己理解」を
深めることに役立つ
というわけです。
さて
この本はさらに進んで
「文化人類学」が現代の私たちの
暮らしやビジネスシーンに
どのように役立っているか
という点も考察しています。
長くなりましたので
この辺はまた明日お話しします。
それでは
また。
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中小零細企業の顧問契約をメインの仕事としています。
中小零細企業が法的トラブルに巻き込まれるのを未然に防止すること、 そして、 情報発信を通じて弁護士の敷居を下げ、中小零細企業にもっと弁護士を利用していただくことを使命として活動しています。
【私のミッション】
中小零細企業の味方であり、中小零細企業のトラブルを「裁判しないで解決すること」をミッションにしています。
中小零細企業のトラブルが、「裁判沙汰」にまで発展すると、経営者の方にかかる時間的・経済的負担が大きく、エネルギーを消耗します。
私は、中小零細企業のトラブルをできる限り未然に防止する、万が一トラブルになっても、それをできるだけ小さいうちに「解決」することで、経営者の方の余計な負担をなくし、本業にエネルギーを傾けていただきたいと考えています。
また、中小零細企業の「お困りごと」に関しては、法律問題という弁護士の職域を超えて、経営コンサルタント(キャッシュフローコーチ)として、経営相談や金融機関融資の支援などを通じて、日本経済を支える中小企業の「お困りごと」全般のお手伝いをすることにも力をいれています。